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楽天、電力自由化に向けて丸紅と業務提携。事業者向けに電力を販売

 楽天と丸紅は、低圧需要家向けの電力小売事業に係る業務提携の契約を締結した。2016年4月の電力自由化において、「楽天市場」の出店事業者などに電力を販売していく。

 丸紅は、世界23カ国で電力事業を運営しており、総計10GW超の持分発電容量を保有。国内では、新電力会社として長野県や山梨県などで水力発電事業を、福島県では洋上風力発電事業を行ない、再生可能エネルギー電源を開発推進している。

 今回の提携により、低圧電力を使用している「楽天市場」の出店事業者や、「楽天トラベル」に加盟する宿泊施設などに対して、丸紅が保有する再生可能エネルギー電源などからの電力供給を行なう。また、「楽天スーパーポイント」やポイントを活用した決済サービス、簡易HEMSを活用した新たなサービス開発を進めていくという。

 今回の業務提携は、寡占化された電力市場の中で自由競争を促進する原動力を秘め、需要家に新たな選択肢を提供するものになると判断して合意に至ったという。

 両社は、従来の需要家との多面的な関係に基づく新たな小売ビジネスモデルの開発に積極的に取り組み、健全な電力市場の発展に寄与していくとしている。

西村 夢音