美容家電市場が好調～「ビザピュア」など電動洗顔ブラシがけん引

フィリップスの電動洗顔ブラシ「ビザピュア」

　富士経済は、美容家電の国内市場を調査・分析した結果を発表した。美容家電市場は、ドライヤーやヘアアイロンなどのヘアケア製品のほか、美顔器なども含まれる。近年は、セルフビューティーケアとして従来の化粧品や化粧雑貨との併用も提唱され、徐々に認知度が進んでいるという。2014年度の美容家電市場、数量見込みは1,830万台で前年比99%となったものの、高価格帯商品が好調で金額ベースでは727億円、前年比104.8%を達成している。

　製品別では美顔器が90万台で前年比107.1%、金額85億円で前年比107.6%と好調なほか、ヘアアイロンは数量ベースでは375万台で前年比95.4%と縮小しているものの、金額ベースでは117億円で同比105.4%と拡大した。

　また今年度、特に市場をけん引していると見られるのが、電動洗顔ブラシで、大幅な伸びを見せている。フィリップスの「ビザピュア」などが国内で発売されたことで、市場が本格形成されており、今後の拡大が期待されるとしている。

　富士経済では、家電量販店で白物家電の売上が伸び悩む中、新たにビューティーケア売場を拡充している点を指摘。美容家電市場が好調であることを示唆した。