家電製品ミニレビュー
予測比500%売れたというフィリップスの新しい美顔器を試してみた
by 阿部 夏子(2016/3/10 07:00)
フィリップスの電動洗顔ブラシ「ピザピュア」が売れている。昨年9月に発売したタッピングエステ機能を追加した上位モデル「ビザピュア アドバンス SC5320/10」に関しては、発売から4カ月で当初の予測比500%の販売実績を達成(フィリップス調べ)したというのだから驚きだ。
さっそく自宅で試してみた。
メーカー名 | フィリップス |
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製品名 | ビザピュア アドバンス SC5320/10 |
価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 17,186円 |
そもそも「ビザピュア」とは、手洗顔では落としにくい顔の汚れも落とすという、電動洗顔ブラシだ。回転と上下運動を組み合わせた独自の3Dの動きにより、“手洗顔の10倍の汚れを落とす”という。新モデルのアドバンスでは従来からの洗顔機能に加え、エステティシャンの技術からヒントを得たというタッピングエステ機能を新たに搭載した。
さらに、別売りの「フレッシュアイヘッド SC6040/00 価格:3,480円(税抜)」を購入することで、目元のマッサージにも対応する。以前は電動洗顔器というイメージだったが、新モデルではより多機能になり「美顔器」としての側面が強くなった。
シンプルで使いやすい
本体は、持ちやすくすっきりとしたデザイン。操作ボタンは1つのみで使い方もごくシンプルだ。顔を洗いたいときはブラシを付けてスイッチを押す、タッピング機能を使いたいときは、ヘッドを付け替えてスイッチを押すといった具合だ。
充電式で、充電時間は約6時間。満充電時で約60分使用できる。完全防水で、丸洗い可能。もちろん、お風呂で使うこともできる。
洗顔の仕上がりがまるで違う!!
結論から言ってしまうと、この製品、かなりおすすめ。売れているのも納得できる効果と使いやすさを備えている。
まずは基本の洗顔機能について。手洗いとの差は歴然で、その違いは洗い流したときにはっきりとわかる。毛穴の奥の汚れまですっきりと落ちており、化粧水がぐんぐん吸い込まれていく感じだ。電動洗顔ブラシと聞くと、刺激が強すぎるのではないかというイメージがあったが、付属のブラシは柔らかく、肌へしっかりとフィットする。
洗顔時間は約1分で、手で洗顔するより多少時間がかかる。ただ仕上がりに歴然とした差があるのと、本体を浴室に置きっぱなしで使えるので、毎日使うことが手間に感じない。
もちろん個人差はあるだろうが、私の場合、使い続けて1週間ほど経つと、肌の状態が明らかに変わった。毛穴が目立ちにくくなってキメが整ってきて、化粧ノリが良くなったのだ。肌のトラブルで悩んでいる人なら、使ってみる価値は十分あるだろう。
ヘッドを変えるだけでOKなマッサージモードもおすすめ
毎日使っている洗顔機能に加え、週に1回~2回はヘッドを付け替えて、マッサージモードも活用している。まずは本体に付属している「タッピングヘッド」。エステティシャンの手の動きを再現したという動作で、顔のお肉をしっかりキャッチして、上へ上へとあげてくれる。
マッサージオイルやクレンジングオイルなどと併用するのも良いが、個人的におすすめなのは、朝使うこと。飲み過ぎた次の日や、寝不足でむくんだ顔も、タッピングヘッドで一気に血行が良くなり、顔が目覚める感覚が味わえる。なお、タッピングヘッドの使用は週に1~2回が推奨されている。使い過ぎは逆効果なので、要注意。
1秒あたり120回の振動で目元の肌を優しく刺激するという、別売りのフレッシュアイヘッドも愛用している。ヘッド部分はクーリング効果でひんやりと冷たく気持ち良い。こちらはアイクリームなどとの併用がおすすめだ。1回の施術にかかる時間はわずか30秒なので、手軽に使える点が気に入っている。ちなみに、フレッシュアイヘッドは毎日使ってもOKだ。
フィリップスでは、ビザピュアアドバンスの使い方をホームページで紹介している。より効果的に使いたいならば是非、チェックしてほしい。
最新技術のおかげで、迷うことなく使える
ビザピュア アドバンスの長所の1つが使い方がシンプルでわかりやすいというところ。
しかし、使ってみるとわかるが、決して単純でシンプルな製品ではない。たとえば洗顔モードのときは約20秒ごとにブラシの回転方向が変わり、右頬、左頬、おでこと洗顔するべき場所が決まっているし、タッピングヘッドは1分30秒ごと、アイヘッドも15秒ごとに回転方向が変わるなどヘッドによって最適なプログラムが組まれている。
しかし、本体の操作ボタンは1つだけで、ユーザーはプログラムを選択する必要もない。というのも、本体には交通系カードや電子マネーなどで広く利用されている近距離無線通信技術「NFC」を搭載しているからなのだ。ハンドルがヘッドを自動認識し、ヘッドに 応じた最適プログラムを実施するので、ユーザーは電源スイッチを入れるだけで使い始めることができる。NFCを搭載した美容家電というのは珍しいが、ユーザーメリットと合致した良い例だと思う。