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卵焼きが絶対に焦げない日立のIHクッキングヒーター
(2014/12/15 16:28)
日立アプライアンスは、3口IHクッキングヒーターの新モデル「火加減マイスター」の記者向けの説明会を開催した。
鉄やステンレスだけでなく、アルミや銅鍋なども加熱できるオールメタル対応のIHクッキングヒーター。左右2つのヒーターがオールメタル対応の「J300T」、右のヒーターがオールメタル対応の「J200T」、鉄・ステンレス対応の「J100T」をラインナップする。本体価格は334,000円~429,000円(税抜)。2014年8月1日に発売した。
きれいな卵焼きが作れる「適温調理」機能
いずれの機種も、左右2つのIHヒーターに、メニューに合わせて温度設定できる「適温調理」機能を搭載。光センサーと温度センサーで鍋底の温度を計り、食材を投入したときに鍋底の温度が下がってもすばやく設定温度に復帰する。フライパンを加熱しすぎないように火力の制御もできるという。メニューは「卵焼き/炒め物/焼き物/揚げ物」を用意し、120℃~250℃の間を10℃きざみで設定可能。
会場では実際に、「適温調理」機能を使って卵焼き作りに挑戦。操作パネルから「卵焼き」を選択して、温度を160℃に設定。適温になるとランプが光り、フライパンに卵液を流して調理開始。火加減が難しく焦げやすい卵焼きだが、難なく作ることができ、4人の記者が挑戦し全員がきれいな卵焼き作りに成功した。
なお、調理後のIHヒーターは熱くなりすぎず、実測で79.1℃だった。調理後、電源を切ったヒーターの上で食器を温めることもでき、料理を冷まさずに食べられる。
ハンバーグや魚を裏返さずに両面焼ける「ラク旨グリル」オーブン
グリルには、ハンバーグやサンマの塩焼きなどを裏返さずに焼ける、専用のグリルパン「ラク旨グリル」を搭載。上下のシーズヒーターとプレート加熱を使って、自動で交互に食材を焼き上げる。シーズヒーターは、食材の中までじっくり火を通し、プレート加熱は食材にすばやく熱を伝えてジューシーさを保つという。
またオーブン内部には、脱煙・脱臭作用のあるパラジウム酸化触媒を搭載している。
操作部は、明るく見やすいホワイト液晶を採用。調理したいメニューを選ぶと、必要な付属品や水の量まで表示してくれる。
餃子の場合は、付属品に「焼き網/フタ/受皿/グリルパン」を使用。蒸す際に必要なかけ水の量は80mlと表示された。調理された餃子を実食してみると、羽根がしっかり付いているパリパリの餃子を味わえた。
手入れがしやすいだけでなく、汚れにくい設計
グリル庫内の清潔性にも着目している。高さ約5cmで底の深い「ラク旨グリル」は、調理中の油の飛び跳ねをガード。さんまを100尾(5尾を20回)焼いた後でも、庫内がきれいに保てるという。
庫内の手入れについて、日立アプライアンス 第四設計部 主任技師の庄司 哲也氏は、「従来モデルでは、手入れのしやすさに重点を置いていましたが、ユーザーの意見を聞いてみるとグリルのお手入れ性に不満があることがわかりました。ならば、お手入れしやすいようにするだけでなく、汚さないような設計にしようという発想に至りました」と述べた。
「ラク旨グリル」は表面にフッ素コートを施しているため、汚れが落ちやすく手入れが簡単にできる。グリルは約500gの軽量設計で、取り外しも簡単にできる。調理後の庫内はきれいなままで、面倒な手入れを省けるという。
なお、庫内の奥まで掃除できる「3面・そこふけ~る」も従来機種より継承している。