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ソフトバンク子会社、車2台分のスペースで発電できる燃料電池システム
(2014/6/18 13:46)
ソフトバンクとBloom Energy Japanは6月17日、東京汐留ビルディングで、業務用・産業用燃料電池発電システム「Bloom エナジーサーバー」の営業運転を開始した。出力規模は200kWで、ソフトバンク本社の年間電気需要の14%をまかなえるという。現在、汐留のほか、福岡と藤沢で稼動している。なおBloom Energy Japanは、ソフトバンクと米Bloom Energy Corporationの合弁会社となる。
Bloom エナジーサーバーは、都市ガスやバイオガスを燃料として発電するシステム。発電効率は60%で、分散型電源のため安定的にクリーンな電力を発電できるという。車2台分のスペースがあれば設置でき、24時間365日発電できる。ガスを燃料として発電しているため、天候の影響を受けない。
また同社は、営業運転の開始に伴ない、Bloom エナジーサーバーで発電した電力を、外灯への給電や災害時用コンセントの電源として使用する。さらに、東京汐留ビルディングの地下駐車場に電気自動車用のEV充電スタンドを1基設置し、電気を無料で供給する。
東京汐留ビルディングに設置されているBloom エナジーサーバーの本体サイズは9.1×2.6×2.1m(幅×奥行き×高さ)。本体重量は19.9t。設置面積は約60平方m。出力規模は約200kW。定格発電効率は60%超。
ソフトバンクグループの代表である孫 正義氏は、Bloom エナジーサーバーの運用について、「2016年の電力小売り全面自由化に向けて、クリーンで安全な電力を、安価に提供していく。10年間、値上げなしの25円/kWhで提供する。発電にかかるガス代等のコストは、我々が払う。いずれは、一般家庭向けにも提供したい」とコメントした。また、将来的には、電力と通信事業をセットで提供できればと、自らの夢を語っていた。