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ダイキンの除加湿空気清浄機「クリアフォースZ」は、ココが変わった
(2013/10/7 12:24)
ダイキン工業は、除湿と加湿機能を自動で切り替える空気清浄機「クリアフォースZ」のプレス向け説明会を開催した。
クリアフォースZは、除湿と加湿の両方の機能を搭載した同社の空気清浄機の最高級モデル。季節や天候に合わせて、室内の空気の状態を常に最適化する“空気清浄機の最終形態”を目指したことから、アルファベットの一番最後の「Z」をとって、「クリアフォースZ(ゼット)」と名付けられた。
除湿用タンクと加湿用タンクを分離して、清潔に
新製品では、室内の温湿度に合わせて、除湿と加湿を自動で切り替えられるようになった点が特徴。2011年に発売した従来モデル「MCZ65M」では、除湿した水が溜まるタンクと加湿用の水を入れるタンクが同じもので、除湿と加湿を切り替える際に、タンクの水捨てや交換が必要で、運転モードを手動で再設定しなければならないなど、手間がかかったという。
クリアフォースZでは、除湿タンクと加湿タンクを2つに分けたことで、タンクの水捨てや交換の必要がなくなり、除湿と加湿を自動で切り替えられる。同社では、「さらに使いやすく、衛生的になった」としている。
除湿方式はコンプレッサー式を採用して省エネ、加湿量アップ
もう1つ、従来モデルとの大きな違いとして、除湿方式をデシカント式からコンプレッサー式へ変更している。これは「まず除湿量を増やしたい、というのが第一。また、省エネのニーズが続いている」からだという。
ダイキン工業では、クリアフォースシリーズを発売する以前から、住宅の北側の部屋や地下室など向けに、壁に施工するタイプの調湿機「ルームドライヤー」を販売してきた。このルームドライヤーはデシカント式を採用しており、クリアフォースにもこの技術を応用したという。
ところが、デシカント方式は、除湿剤をヒーターで乾燥させるためにエネルギーロスが大きく、除湿量や省エネ性に限界があった。そこで、2013年モデルからコンプレッサー式を採用することになったという。
コンプレッサー式では、低温時の除湿性能が低くなるものの、最大除湿量はデシカント方式の従来モデルより6割アップした9L(60Hz時)となり、消費電力は半分以下の5.39円に抑え、省エネ性を高めた。
集塵フィルターは10年使っても70%の能力を発揮
空気清浄機能では、電気集塵方式と集塵用フィルターを刷新している。電気集塵方式とは、ホコリや花粉を帯電させてフィルターに吸着させる従来からの方式だが、新製品ではホコリを帯電させるパーツを変更。従来のフィルターを包むように大きかった「プラズマイオン化部」を、同社の加湿空気清浄機に既に採用している2本の電気集塵部に変え、集塵効率と手入れのしやすさを向上させた。空気清浄の適用畳数は、従来の22畳から31畳に広がった。
また集塵フィルターは、従来は2年交換のプリーツフィルター5枚を同梱し、10年交換不要と謳っていたが、新たに1枚で10年使えるという新しいプリーツフィルターに変更した。これにより、10年後も70%程度の高い集塵力を維持できるという。