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日本初、全戸に蓄電池とHEMSを設置したタワーマンション「パークタワー新川崎」

~三井不動産レジデンシャル/日立製作所/日立マクセルが協業

 三井不動産レジデンシャル、日立製作所、日立マクセルの3社は、マンション各戸に設置する蓄電池とHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の連携システムを日本で初めて開発した。

 このシステムは、新築分譲マンション「パークタワー新川崎」(神奈川県川崎市)の全住戸に導入され、2015年3月下旬から運用される。パークタワー新川崎は、免震構造を備えた47階建の超高層タワーマンションで全670戸。11月上旬から販売予定。

システムの概要。共用部用に太陽光発電設備も設置される。非常時には、一定時間電力が供給される
日立マクセル「Energy Station Type C」

 HEMSは日立製作所が、蓄電システムは日立マクセルが提供する。マクセルが開発した蓄電システム「Energy Station(エナジーステーション) Type C」は、1.4kWhのリチウムイオン電池を使用している。本体は650×380×130mm/24kgに抑えられ、HEMS対応蓄電システムとしては世界最小最軽量としている。また、37dBA以下の低雑音や、UPS機能などを特徴としている。

 HEMSと蓄電システムの協働により、3つのモードが用意される。「経済モード」に設定することで、深夜電力によって充電した電池を昼間に使用することで、ピークシフトと電気代の節約ができる。また、「防災モード」設定時は、常にほぼ満充電の状態を保ち、大規模停電などの場合は、非常用電源として照明器具や冷蔵庫や通信設備などを約3時間利用可能とする。さらに「ユーザーモード」により、充放電の容量および時間をユーザーが設定できる。

スマートフォンなどを利用して、各戸のエネルギー消費量が確認できる
共用部のエネルギー消費や太陽光発電量は、共用部に設置されるデジタルサイネージに表示される

伊達 浩二