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パナソニック、季節や時間帯に合わせてあかりをアレンジできる店舗用LED照明

~調光・調色で店舗を活性化

 パナソニック エコソリューションズ社は、色温度と明るさを自由にアレンジできる店舗用のLED照明「アレンジ調色LED照明」シリーズ6品番を6月頃より発売する。希望小売価格は47,775~93,450円。同時に発売する専用コントローラが260,400円、タイマー子器が60,900円、接点入力子器が44,100円。

「アレンジ調色LED照明」シリーズ。左から、LEDダウンライト、LEDユニバーサルダウンライト、アレンジ調色LED建築部材照明

 調光、調色機能を搭載した店舗用のLED照明。専用コントローラと組み合わせることで、調色と調光レベルの設定を記憶し、「心地よさ」や「季節で異なるイメージ」など、目的に応じて光をアレンジして空間を演出できる点が特徴。

使用イメージ
色温度と明るさを自由にアレンジできるという
専用コントローラ

 さらに、別売りのタイマー子器を接続すると、時間経過に合わせて調色、調光レベルを変化させるスケジュール運転を行なう。これにより、1日の時間帯に合わせて自然光のうつろいも再現できるという。

別売りのタイマー小器と組み合わせると、1日の時間帯に合わせて調色・調光を変化させることも可能

 また、四季に応じて夏は涼しげな高色温度、冬は暖かみのある低色温度などと、季節に応じて温冷感の演出し、雰囲気を変えることもできるという。

四季に応じた設定も可能になる

 このほか、展示商品に合わせて光色を選んだり、セール期間は明るくして活気のある雰囲気を演出するなど、さまざまなシーンに対応するという。

展示するアクセサリーや衣類に合わせた光を選べる

 調色機能は、照明器具1台で色温度2,700K~5,000Kまで無断階に設定可能。調光機能では、各色温度で約25~100%から明るさを調節できる。

調色(色温度)と調光(明るさ)を組み合わせて演出する
上段は色温度、下段は明るさを調節した様子

 同社では、大型商業施設、ショールーム、レストラン、カフェ、アパレル店舗など、さまざまな業態に適しているとしている。

 ラインナップするLED照明は、埋込穴直径150mmで拡散タイプのアレンジ調色LEDダウンライトの200形、350形、550形。同径125mmで広角、拡散タイプのアレンジ調色LEDユニバーサルダウンライト200形。長さ1,200mmのアレンジ調色LED建築部材照明。光源寿命は40,000時間。

名古屋で先行納入。季節と時間帯で異なるあかりを演出

 なおパナソニック エコソリューションズ社では、新製品の発売に先駆け、4月17日にリニューアルオープンする松坂屋名古屋店に、季節や時間帯により調光、調色を変化させるLED照明器具261台と、そのほかのLED照明150台を納入した。リニューアル前に比べて、約56%省エネしたという。

 LED照明が設置されるのは、本館地下2階にある食料品売り場「ターブル プリュス」内の通路。外光の入らない地下空間だが、光を季節や時間帯によって変えることで、時間を感じさせるという。

 具体的には、春と秋には、午前中は朝日を感じさせる昼白色、午後は活動的なイメージの白色、夕方は夕暮れを感じさせるような温かみのある温白色、夜間はくつろぎ感のある電球色で、それぞれ演出する。

左から順に、【9時50分~12時】昼白色(色温度)約60%(明るさ)、【12時~17時】白色、約60%、【17時~19時30分】温白色、約50%、【19時30分~20時10分】電球色、約45%

 夏は日中に、涼しげな昼白色、19時半以降は、電球色でくつろぎ感を演出。冬は午前中にさわやかな昼白色、日中は温かみのある温白色、17時以降は落ち着いた電球色で演出する。

季節とタイムスケジュール

小林 樹