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パナソニック、古いシステムキッチンでも交換できる買い替え専用食洗機
(2013/4/4 16:32)
パナソニックは、買替え専用のビルトイン食器洗い乾燥機「NP-45MC6T」を6月25日より発売する。希望小売価格は208,950円(工事費別)。
既存のビルトインタイプの食器洗い乾燥機に入れ替えて設置する“買い替え”専用の製品。本体奥行きが60cmのモジュールを採用し、既設のほとんどのシステムキッチンの古い食器洗い乾燥機と交換できるという。
パナソニックによると、家庭へのビルトイン食器洗い乾燥機の設置は、1980年後半以降に増加し、設置後10年以上を経過した台数は、2012年3月現在では約245万台にのぼっているという。既設のシステムキッチンの奥行きは、60cmモジュールと65cmモジュールの両タイプがあるが、現在市場で販売しているビルトイン食器洗い乾燥機は奥行きが65cm仕様で、設置できないことがあったという。同社ではこうした今後の買替え需要を見込んで、奥行き60cmの製品を発売する。
また、新製品ではデザイン面の問題も配慮している。これまでの買い替え専用の食洗機は、既設のキッチン扉が経年劣化で変色したり、キッチンメーカーでパネル材が廃番するなどして、食器洗い乾燥機の扉と色が合わないということがあったが、NP-45MC6Tの扉は化粧パネル一体でシンプルにし、色合わせやパネル取り付けの手間が省けるという。さらに扉表面はメタル調シルバー仕上げを施し、既設のシステムキッチンに馴染みやすくしている。
施工面では、古い食洗機と交換しやすいよう、工事部材を充実させた。給排水管や電源は、既存のものをそのまま流用できる。
洗浄面では、洗浄力を高めながら節水・省エネする「バイオパワー除菌」と「プラネットアーム洗浄」を搭載。「バイオパワー除菌」では、温度調節によって洗剤の酵素パワーを高めた高濃度・高活性酸素洗剤液を生成する。
さらに上段と下段の2つの「プラネットアームノズル」で水流を発生させる「プラネットアーム洗浄」で洗剤を噴射。下段ノズルはゆっくりと回転しながら汚れを落とし、上段ノズルは高速回転しながら洗浄水を行き渡らせ、頑固な汚れも落とすという。これにより、従来モデル「NP-45MC5T」に比べ、約18%の節水となった。
省エネ面では、「エコナビ」機能を搭載。汚れや食器量を検知して、すすぎの回数や温度、乾燥の時間を制御して、節水、節電する。エコナビOFF時に比べて、使用水量は最大約17%、消費電力量は最大約9%削減し、運転時間は最大約9%短縮する。
使い勝手の面では、食器をセットしやすいカゴ「ムービングラック」を新たに採用。上カゴがスライドし、上カゴに食器を入れた後にも下カゴに食器を投入できる。下カゴの見渡しも良くなり、スムーズにセットできるという。
扉はプルオープン(引き出し)型。操作ボタンは上面に配置。操作パネルには運転状況を色で知らせるLEDインジケーターも搭載している。
本体サイズは最大で448×608×851mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約25kg。標準容量は約6人分となる食器点数44点。使用水量は約9L(標準コース)。最大消費電力は875/900W(50/60Hz)。運転音は約41/43dB(同)。