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冬期の節電要請期間が3月で終了

 政府による2012年度冬期の節電要請期間が3月末で終了した。

 今冬の節電要請は、沖縄電力を除く9電力会社の管区を対象として行なわれた。北海道電力のみ、12月10日から3月8日の平日について、2010年度比で「7%以上」の数値目標が設定された。それ以外の地域については、数値目標の設定のない節電を要請された。

 北海道電力は、寒冷で冬期に電力需要が増える特殊事情から数値目標が設定された。また、本州との電力融通のための連系線の容量が小さいこと、電力需要に対して発電機1台が占める割合が高く故障の際に影響が大きいことなどの理由とされている。

 北海道電力では、供給予備力が70万kWを切る「やや厳しい」になった日が15日間あった。しかし、節電要請期間を通じて9電力会社すべてで電力供給が逼迫する事態は避けられた。

 なお、昨年夏の節電要請期間は、7月から9月の3カ月間に設定されており、今年の夏も同じ期間に設定されると見込まれる。

伊達 浩二