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FDK、停電時に電力を供給するオフィス向けニッケル水素蓄電システム

FPSSオフィスI型

 FDKは、オフィス向けのポータブル蓄電システム「FDK蓄電システム FPSSオフィスI型」を、4月に発売する。価格はオープンプライス。容量が2.5kWhタイプの「FPSS-252G」と、1.6kWhタイプの「FPSS-162G」の2機種が用意され、参考価格は順に130万円前後、108万円前後。

 ニッケル水素電池を内蔵した、オフィス向けの蓄電システム。系統電力と使用機器の間に繋ぎ、蓄電池本体のコンセントに接続することで、停電時に自動で電力を供給する。FPSS-252Gの場合、消費電力90W相当のLED照明が約15時間、合計200W相当のノートパソコン10台が約7~8時間利用できるという。

 本体前面には小型液晶ディスプレイを搭載。蓄電池の使用状況を表示する。また、スケジュール機能も搭載されており、日常の電力使用のピークシフトにも使用できる。

 安全面では、電源に電解液が水溶液のニッケル水素電池を採用しているため、万が一引火した場合でも、燃焼性は「極めて低い」という。

 LANとの接続にも対応しており、LAN環境下であれば、どのパソコンからも蓄電池の状態や、スケジュール機能の管理が可能。管理ソフトは無償で添付され、最大30台まで一括管理できる。さらに、インターネット接続することで、FDKが長年蓄積したニッケル水素電池の統計データに基づく寿命予測機能も利用可能。電池寿命を高い精度で予測することで、電池交換の頻度を最小に抑え、無駄な電池交換のコストが削減できるという。

 このほか、出力コンセント口は本体前面と後面に各2個ずつ搭載。本体が動かしやすいキャスターも付いている。

 FPSS-252Gの本体サイズは280×630×630mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約86kg。定格出力は1kW。コンセント数は合計4口。出力は50/60Hzで自動切り替え。駆動時間は500VA出力時で約3~4時間。使用場所は屋内。

正藤 慶一