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パナソニック、送風幅を広げて素早く乾かす除湿乾燥機
~花粉、黄砂対策で部屋干しニーズが増加
(2013/2/6 00:00)
パナソニックは、送風幅が従来比1.5倍と広く、洗濯物を素早く乾かせる除湿乾燥機「F-YHJX120」を4月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は60,000円前後。
熱交換器を冷やして除湿するコンプレッサー方式と、乾燥剤に水分を吸着させるデシカント方式を組み合わせた「ハイブリッド方式」の除湿乾燥機。新製品は、ルーバーの機構を改良し、部屋干しした洗濯物を大風量で幅広く乾かせるようになった点が特徴。同社によれば、近年のライフスタイルの変化や、花粉、黄砂対策などにより、年間を通じて洗濯物の部屋干し需要が高まっているという。
まず風量をアップさせるため、送風口に「メガスイングルーバー」という機構を新たに搭載した。メガスイングルーバーでは周囲の気流を誘引する誘引口が設けられ、空気を大きく取り込む。さらにルーバーが開いた際に露出する開口部の面積を従来比約1.6倍に拡大し、風路を広げた。これらにより風量は従来機種「F-YHHX120」より約13%アップした。
また風をより多く幅広く送り出すため、従来から引き続き搭載している「ワイド3Dルーバー」のルーバー径を40mmから50mmへと拡大。従来90度までしか開かなかった角度は、106度まで広がった。
これらにより送風幅は従来の110cmから165cmへと約1.5倍にワイドになり、衣類乾燥の時間を短縮。衣類4kg相当の場合、従来モデルの約239分に対し、189分で乾燥できるという。また省エネについても、従来モデルから約22%の省エネとなった。衣類乾燥スピードは、梅雨時の衣類乾燥時間が約43分、冬季が約59分で、“業界No.1”を謳っている。
背面から下方向に風を送り出す機能も
送風方向は、洗濯物の量や干し方に合わせて「ワイド」「スポット」「ウエーブ」「下方向」から選べる。新製品ではこのうち、「下方向」の風を改良。本体背面に下向きに傾斜した「スラントデザイン」を採用し、新たに吹出口を設けたことで、下方向に従来より約1.8倍速い風速で、直進的な風を送り出す。これにより素早い乾燥が可能になり、例えば、上履きを乾燥させた際の乾燥時間は、従来の半分となる120分へと短縮する。
新機能としてはほかに、本体内部に残った水滴や湿気を乾燥する「内部乾燥」機能を搭載した。
従来から継続して採用している機能では、洗濯物の量を検知し、温湿度センサーによって洗濯物の乾き具合を見分け、乾くと自動で運転を停止する「エコナビ」機能や、部屋干し臭の抑制に効果があるという同社独自のイオン技術「ナノイー」の発生装置を搭載している。
使い勝手の面では、本体下部には四輪キャスターが付属し、スムーズに動かせる。タンク上部にはハンドルが付属し、排水しやすいという。
衛生面では、本体に内蔵する集じんフィルターに、アレル物質や菌・カビの活動を抑制する独自成分「スーパーアレルバスター」および「バイオ除菌」を添着しており、清潔に乾燥できるとしている。
運転モードは、衣類乾燥機能として「速乾・ターボ」「標準」「音ひかえめ」、除湿機能として「強」「おまかせ・中」「弱」、ナノイーイオンを含んだ風を送る「ナノイー送風」機能では、「強」「弱」「衣類リフレッシュ」の各3段階を用意した。
本体サイズは370×225×580mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約13.9kg。タンク容量は約3.2L。定格除湿能力は9/10L(50/60Hz)。除湿可能面積の目安は木造11畳、プレハブ17畳、鉄筋23畳(50Hz時)。
消費電力は衣類乾燥の「速乾・ターボ」時が最大で705/725W(同)。運転音は同じく衣類乾燥の「速乾・ターボ」時が最大で48/49dB(同)。2時間、4時間、6時間の「切タイマー」も搭載している。電源コードの長さは2.1m。カラーはシルバー、シャンパン。