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電動アシスト自転車の売行きが好調、前年比24%増

~GfK調査

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK)は、全国の電動アシスト自転車の販売動向を発表。これによると、スーパーやホームセンター、家電量販における2012年の電動アシスト自転車の販売台数は前年比24%増と好調だった。

 2012年を上期と下期に分けると、上期は前年比17%増の伸びであったのに対し、下期は11月と12月の販売台数が非常に好調で、前年比30%増となった。GfKではその理由として、主要メーカーが安定して売り上げを伸ばしたことに加え、店頭売価が5万円前後の低価格製品を発売するメーカーが新規参入し、市場が活性化したと分析する。電動アシスト自転車の最大の商戦期は3月から4月であり、同社ではこの活況が当面続くと見ている。

 電動アシスト自転車の需要は、東日本大震災を契機に移動手段として高まったほか、母親が小さな子供を乗せて移動する手段としても注目を集めているという。こうした中で低価格の製品の登場は、高校生の通学など新たな需要を捉える可能性があるという。

電動アシスト自転車の販売台数の推移と、前年同月比

 2012年の電動アシスト自転車の動向のもう1つの特徴として挙げられたのは、バッテリーの大容量化。バッテリー容量が8Ah以上の電動アシスト自転車の構成比は、2011年の32%から2012年は53%と過半数以上に伸びたという。その理由として、2011年以降、さらに容量の大きい12Ahのバッテリーの製品が増え、8Ahクラスは相対的に割安感が出たほか、価格競争が激しくなったことを挙げている。

バッテリー容量別の販売数量の構成比

小林 樹