電動アシスト自転車は前年を上回る好調さで、販売金額は20%増加――GfK調査

電動アシスト自転車の販売台数推移と前年同月比。1月から6月の全ての月で前年を上回る結果となった

 GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン)は、2012年上半期における電動アシスト自転車の販売動向を発表した。2012年1月~6月の販売台数は前年同期比17%増、販売金額は20%増といずれも好調な結果となった。

 GfKによると、2011年3~4月は東日本大震災の影響で、電動アシスト自転車の需要が一気に高まり、大幅な販売伸長を記録。高い前年実績がありながらも、2012年上半期の販売台数は、各月とも前年を上回る結果となった。

 また、2012年の上半期の特徴として平均価格の上昇がある。背景としては、バッテリーの大容量化のほか、高単価な幼児同乗可能モデルの販売が増えたことがあるという。
2012年上半期のおける幼児同乗可能モデルの数量構成比は前年比8%増の18%を記録。これらの背景から販売金額は、販売台数以上の伸びを見せたとしている。

 GfKでは、電動アシスト自転車の製品数が増えたことで、フレームカラーなどの選択肢が増え、品質も向上、さらに価格的に購入しやすいモデルも登場してきたことも成長の弾みになったと見ている。

電動アシスト自転車の平均売価。2011年は変動していたが、2012年は上昇傾向が強い平均売価上昇には、幼児同乗可能モデルの販売台数が伸びていることが関係しているという





(阿部 夏子)

2012年7月12日 15:18