冬の節電目標決定、北海道電力は12月10日から7%の節電を要請

~それ以外の地域は、数値目標のない節電を要請

 政府は、今冬の電力需給対策を決定した。

 各電力会社は、安定供給のため最低限必要とされる3%の予備率を確保した。しかし、北海道電力については、12月10日から3月8日の平日について、2010年度比で「7%以上」の数値目標が設定された。それ以外の地域については、数値目標の設定のない節電を要請する。

沖縄電力を除く9電力会社の需給見通し

 北海道電力については、寒冷で冬期に電力需要が増える特殊事情や、本州との電力融通のための連系線の容量が小さいこと、電力需要に対して発電機1台が占める割合が高く故障の際に影響が大きいことなどの理由から、電源脱落へのリスクに備えて数値目標が設定された。

北海道電力の特殊事情

 節電が要請される期間と時間帯は次の通り。12月10日~12月28日の16時~21時、1月7日~3月1日の8時~21時、3月4日~3月8日の16時~21時。

 また、上記期間の指定以外の時間帯、および12月3日~12月7日、3月9日=3月29日の平日における8時から21時においても、可能な範囲での節電を要請している。

 なお、数値目標のない節電については、定着した節電として2010年比で3.3%の減少が見込まれており、これが目安となる。






(伊達 浩二)

2012年11月2日 15:40