ヤマハ、電動アシスト自転車「PAS」20台を岐阜県多治見市の社会実験に導入

多治見市に導入された電動アシスト自転車「PAS」と電動バイク「EC-03」

 ヤマハ発動機は、同社の電動アシスト自転車「PAS(パス) ナチュラM/ PAS CITY-C」の計20台を、岐阜県多治見市の「多治見市電動アシスト自転車・電動バイク モニター実証実験」に導入すると発表した。

 この実証実験は、通勤・通学時のマイカーから排出される温室効果ガスを抑制するため、“クリーンエネルギー”の電動アシスト自転車や電動バイクの普及促進を目指している。実験は11月1日から開始する。

 具体的な実験内容は、JRの多治見駅、小泉駅、根本駅、姫駅、古虎渓駅の住民や観光客を対象に、電動アシスト自転車と電動バイクをレンタルする。この実践をベースとして貸出方法を確立し、普及に向けた課題に取り組むという。なお、20台のうち、5台が観光客向けになる。

 多治見市は2011年度より、ヤマハ発動機の電動バイク「EC-03」4台を導入し、JR古虎渓駅にて「多治見市電動バイク等貸出事業」を開始している。今年度は、利用駅を拡大し、電動バイクに加え電動アシスト自転車もレンタルできるようにすることで、実験の規模を広げ、低炭素型交通手段の普及促進を推進していくという。

 ヤマハ発動機ではこれまで、静岡県浜松市や神奈川県、大阪府、群馬県桐生市、徳島県徳島市、千葉県柏の葉・流山などで、自治体やNPO法人と連携し、実証実験を行っている。今回の活動もその一環となる。






(小林 樹)

2012年10月31日 16:42