パナソニック、白熱電球の生産を10月31日に前倒しして終了

 パナソニックは、一般家庭用白熱電球(E26口金)の生産を10月31日に終了することを発表した。白熱電球の生産終了は、当初は2013年3月31日を予定していたが、省エネランプの普及促進を目的として、半年早めることにしたという。

パナソニック「長寿命シリカ電球」4機種

 生産終了となるのは、同社の「長寿命シリカ電球」4機種。理由としては、「白熱電球の代替商品が7月末時点で合計48機種まで増え、ほぼ出揃ったから」としている。

 パナソニックでは、2008年5月に経済産業省より「省エネランプ等の普及促進対策」が発せられたことを受けて、白熱電球の代替となる電球形蛍光灯やLED電球を生産してきた。同時に、白熱電球の生産を2008年の207機種から徐々に減らし、現在では「長寿命シリカ電球」4機種が残るのみだった。

 さらに今年6月13日には、電球・照明器具のメーカー、販社、消費者団体等で組織される「省エネあかりフォーラム」を通じて、政府がLED電球など省エネランプへの移行を促進させるよう要請している。

 今後は、白熱電球の代替となる照明器具のラインナップを用途別に拡充させ、より手ごろな価格を目指すという。

 なお、特殊電球については、引き続き生産する。






(小林 樹)

2012年7月12日 14:21