中部電力、59.5万kWの上越火力発電所1-1号機が7月から営業運転

~2014年度には238万kWが稼働

 中部電力は、新潟県上越市八千浦の埋立地に建設中の上越火力発電所1-1号機が、7月1日に営業運転を開始すると発表した。2011年12月に試運転を開始しており、予定通り営業運転に入る。

 上越火力は、中部電力にとって初の供給区域外に立地する初めての発電所。59.5万kWの発電機2基で1系列とし、最終的には2系列が稼働する。2014年に2系列2号機が稼働すると、合計238万kWの出力が予定されている。

 発電機は1,300℃級の改良型ガスタービンを用いた多軸式コンバインドサイクル発電方式で、国内最高水準である58%以上の熱効率を達成した。燃料はLNGで、ばい煙が発生しないとしている。

 上越火力は、当初の計画では、東北電力と中部電力の共同で上越共同火力として1~3号系列が営業する予定だった。しかし、需要低迷などを理由として、1号系列と2号系列は中部電力、3号系列が東北電力の直接開発に切り替えられた。

 1号系列については、当初は2007年度に営業を開始する予定だったが、同様の理由により、2012年度へ延期されていた。






(伊達 浩二)

2012年6月29日 15:36