パナソニック、旧ナショナルブランドの除湿機約7万5千台をリコール

対象の除湿機は旧ナショナルブランドのもので、製品正面に品番が表示されている

 パナソニックとパナソニックエコシステムズは、2004年から2007年までに製造したハイブリッド方式の除湿機2品番について、使用を控えるように呼びかけ、対象製品の無料交換を行なうことを発表した。

 対象製品は2004年12月~2005年8月に製造された「F-YHA100」と、2006年2月~2007年1月に製造された「F-YHB100」の2機種で、生産台数の合計は74,938台。品番は製品正面に表示されている。対象製品を持っているユーザーには、代替品と無料交換を行なう。

 当該製品は、2012年2月12日に焼損事故が2件発生している。いずれも製品内部のヒーターコイルの一部がヒーターコイル保持部品から外れ、近くに設置されている樹脂製の除湿ローターカバーに接触したことが原因とみられている。パナソニックでは、ヒーター構造が同一の製品について2009年3月にも焼損事故が発生していたことを確認していたが、原因特定には至らず、偶発的な事故と判断。その後、類似事故の発生がないか、状況の監視を続けていたところ、同様の事故が発生したため、今回のリコールに踏み切ったとしている。なお、いずれの事故も人的被害には至っていない。

 同社では、明日5月25日に新聞で「リコール社告」を行なうほか、ホームページでも告知を開始。ホームページと専用フリーダイヤルにてユーザーからの受付を行なう。



(阿部 夏子)

2012年5月24日 16:40