ヤマハ、幼児2名同乗でも安定して走れる小径タイプの電動アシスト自転車
PAS Kiss mini(パス キス ミニ) |
ヤマハ発動機は、幼児2人が同乗できる小径タイプの電動アシスト自転車「PAS Kiss mini(パス キス ミニ)」を6月29日より発売する。希望小売価格は137,000円。
前後に幼児2人が同乗できる電動アシスト自転車。前後のタイヤに、20型の小径ファットタイヤを採用した点が特徴。車両が低重心化し、安定して走行できるという。また、幼児を乗せたり降ろしたりする位置も低くなったため、小柄な人でも使いやすいとしている。さらにタイヤは、走行時の路面振動を吸収しやすい仕様となっている。
フレームには新たに、サドルとチャイルドシートの間隔を広くした「オープンワイドタフフレーム」も採用した。膝周りに余裕をもって走行できるため、乗り降りしやすいという。
ヘッドサポートやフットレストは子供の成長に合わせて調節できる |
ハンドル部には、子供を乗せる「スーパーエンジェルシート」を採用。ふらつかずに走行できるよう、ハンドルの回転軸上に重心が位置している。子供の成長に合わせて、頭部を支えるヘッドサポートの高さは最大18cmまで無段階で、フットレストは6段階で調整できる。
なおスーパーエンジェルシートは、フットレストを閉めれば、荷物を入れるバスケットとして使用できるほか、別売りのフロントバスケットに付け替えも可能となっている。
ハンドルのメインスイッチ部には、新たに、バッテリー残量をデジタル表示する「デジタルメーター付きメインスイッチ」を採用した。バッテリー残量が20%までは10%単位、残量20%を切ると、1%単位で細かく表示する。また、走行速度も確認できる。
走行モードには、パワーと距離を両立させる「標準」モードと、パワフルな「強」モード、節電して走行距離を伸ばす「オートエコモード プラス」を用意した。好みや走行シーンに合わせて選択できる。
バッテリーには、容量8.9Ahのリチウムイオン電池を採用。充電時間は約4.5時間で、フル充電の場合、32~44km走行できる。バッテリー交換目安のサイクル寿命は700~900サイクル。
このほか機能面では、内装3段のギアポジションごとに最適にアシストする独自機構「S.P.E.C.3」を搭載している。
安全面では、幼児を含む搭乗者を対象とした「親子安心傷害保険」が購入から1年間有効となる。各パーツでも安全性に配慮し、安定してスタンドがかけられる「らくらく幅広スタンド」、手元でハンドルの回転を半固定できる「テモトデロック」、リアキャリアにチャイルドシートを装着した時に手足や衣類を巻き込みにくい「大型ドレスガード」、コントロールのしやすい「スマートコントロールブレーキ(前)」などを備えている。
スタンドがかけやすい「らくらく幅広スタンド」 | 手足や衣類が巻き込まれにくい「大型ドレスガード」 |
製品保証期間は、バッテリーは2年間、ドライブユニットとフレーム、フロントフォークは3年間となっている。
デザイン面では、育児する男性にも合うよう、“ゴツい”タイヤや太いフレームなど、ユニセックスな仕様にを採用している。カラーは、グリッターピンク、マットオリーブ、オニキスブラック、クリスタルホワイトの4色。
本体サイズは590×1,800×745~890mm(幅×全長×高さ)。本体重量は33kg。
グリッターピンク | マットオリーブ |
オニキスブラック | クリスタルホワイト |
(小林 樹)
2012年5月16日 15:47