東芝、充電用バッテリーで“ピークシフト”ができる省エネタイプの扇風機

~“長野・上高地”の風が味わえるモードも【訂正版】
SIENT+ F-DLP300

 東芝ホームテクノは、充電用バッテリーを搭載し、ピークシフト運転ができる省エネタイプの扇風機「SIENT+(サイエントプラス) F-DLP300」を4月25日より発売する。価格はオープンプライス、市場想定価格は40,000円前後。

 同社の扇風機のラインナップでは最高級モデルに当たる、省エネタイプの扇風機。充電用バッテリーを搭載し、電源プラグをコンセントから外した状態でも駆動できる点が特徴。バッテリー容量に空きがある場合は、使用中に自動で充電する。停電時や電源がとれない場合にも使用できるという。

 また、自動で供給電源を切り替える「ピークシフト運転」機能も採用。電気使用量の少ない夜8時から午後1時までの間にAC電源から充電し、電力使用量の多くなる午後1時から3時の間には、AC電源からの供給を自動でストップし、バッテリー電源に切り換えて運転する。

 バッテリーの充電時間は約6時間で、最大約17時間使用できる。

 機能面ではさらに、温度と湿度に合わせて風量を自動調節する「デュアルセンサー」を搭載した。部屋の温度や湿度が上がると自動で風量を強め、温度や湿度が下がると風量を弱める。運転モードは「標準/弱め/強め」の3段階から選べる。

 モーターには、省エネ性能が高く、低速回転で柔らかい風が作れる「DCインバーターモーター」を採用。消費電力は3~22Wに抑え、ACモーターの扇風機に比べ約半分になったという。

電源をとれない場所でも、バッテリーで駆動できるファン用、左右首振り用、上下首振り用の3つ搭載した7枚羽根を採用した

 また、モーターの回転数をきめ細かく制御することで、風量は「連続風」で7段階、「リズム風」で4段階から選べる。リズム風は、信州の上高地に吹く自然の風の風速をデータ化してプログラムしたという。

リズム風は、信州の上高地に吹く自然の風の風速をデータ化してプログラムした

 静音性にも配慮した。DCモーターはモールド樹脂で一体成形し、さらに羽根の中心部にはゴムを入れて振動を吸収する。これにより、動作音は16~43dBに抑えた。

 送風角度は、上下・左右にランダムに風を届ける「立体首振り機能」が設定できるほか、上向きに最大40度(自動20度+手動20度)、下向きに手動で16度調節できる。部屋の空気を循環させるサーキュレーターとしても使えるという。また、左右の首振り角度は50/70/90度の3段階で切り替えられる。

上下・左右にランダムに風を届ける「立体首振り」のほか、手動でも調節可能。サーキュレーターとしても使える

 使い勝手の面では、子供やペットによる誤操作を防ぐ「チャイルドロック」、エアコンのタイマー運転と組み合わせて使える「切/入ツインタイマー」、運転停止前の状態を記憶する「メモリー機能」、指で回して風量を調節できる「スピンダイヤル」、電源コードが本体に収納できる「コードリール方式」を備える。

 操作部には、室温やタイマー、風量などがLEDで表示される。付属のリモコンでは、運転の「入/切」のほか、風向きや風量やタイマーが設定できる。

室温や運転状況をLEDで表示する操作部。その下には指で回して風量を調節する「スピンダイヤル」が付属リモコンは、人間工学に基づくエルゴデザインを採用。持ちやすく操作性も向上させたという

 本体サイズは高さが810~1,100㎜、羽根径が300mm。重量は約7.4kg。消費電力は3~31W。風量は7段階で、風量は毎分約12~41立方m。台座部のカラーはブラック。

 このほか下位モデルとして、充電用バッテリーを省略した「F-DLP200」と、デュアルセンサーおよび充電用バッテリーを省略した「F-DLP100」も同時に発売する。価格はいずれもオープンプライス。市場想定価格はF-DLP200が30,000円前後、F-DLP100が25,000円前後。

 【お詫びと訂正】初出時にF-DLP200の機能説明を誤っておりました。お詫びして訂正させていただきます。

F−DLP200F−DLP100





(小林 樹)

2012年4月17日 14:09