シャープ、ハンガーに掛けながら衣類が乾燥できる縦型洗濯乾燥機

~プラズマクラスターで消臭・除菌も
プラズマクラスター洗濯機 ES-TXシリーズ

 シャープは、槽内のハンガーに衣類を干して素早く乾かす縦型洗濯乾燥機「プラズマクラスター洗濯機 ES-TXシリーズ」を9月15日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は洗濯容量9kg/乾燥容量4.5kgの「ES-TX910」が14万円前後、洗濯容量8kg/乾燥容量4.5kgの「ES-TX810」13万円前後。

 衣類の消臭や空気の除菌効果がある同社独自のイオン「高濃度プラズマクラスター」機能を搭載した縦型洗濯乾燥機。ES-TXシリーズでは、衣類を急いで乾かす機能として、ハンガーに衣類をかけたまま乾燥させる「ハンガードライ機能」を採用した点が特徴。ハンガードライ機能では、フタの内側に専用ハンガーを設置。ハンガーに衣類をかけて吊るし、フタを閉じると、約15分の早さで素早く乾燥できる。また、衣類のシワやムラも防げるというメリットもある。乾きにくい上履きなども約60分で乾燥できるという。専用ハンガーは2個付属。

 同社では、縦型洗濯乾燥機のユーザーが、乾燥時間の長さや衣類のシワに不満を抱いている声に注目。急いで乾かしたい衣類や、アイロンがけしにくいブラウスなどに適しているとしている。

洗濯容量9kg/乾燥容量4.5kgのES-TX910ES-TX910の操作パネルハンガーに衣類をかけたまま乾燥させる「ハンガードライ機能」
フタを閉めて使うシャツを吊るしているところハンガーは2個付属。乾きにくい上履きなどの同時に吊るせる
付属の専用ハンガーハンガーをかける部分縦型洗濯乾燥機のユーザーは、乾燥時間の長さや衣類のシワに不満を抱いていたという

 ハンガードライ機能の乾燥時間は、体操着、ワイシャツ、ブラウスが約15分、上履きやシーツが約60分。

 なお洗濯槽には従来モデルに引き続き、乾燥効率の高い「穴なし層」を採用。内ふたがなく、衣類の出し入れがしやすい「ワイドマウス」仕様となっている。

側面に穴のない「穴なし槽」はシャープ独自の技術無駄な水を使わず、乾燥効率の高い穴の開いていない洗濯槽「穴なし槽」
内蓋をなくして槽内を広くした「ワイドマウス」設計「穴なし槽」と「ワイドマウス」の組み合わせで槽内が広くなり、乾燥効率も向上した

 脱臭機能では、専用ハンガーを用いて、洗わずに衣類の消臭・除菌ができる「ハンガーリフレッシュ機能」も搭載した。ハンガーリフレッシュ機能では、消臭・除菌したい衣類を専用ハンガーにかけて高濃度のプラズマクラスターイオンを放出することで、水を使わずに、衣類を消臭・除菌する。30分後には約99%の臭い成分を分解・消臭するという。自宅で洗いにくいスーツやスカーフ類のほか、毎日洗えない学生服や型崩れしやすい帽子の消臭・除菌にも適しているとしている。

 なお、プラズマクラスターイオンの発生ユニットでは、1立方cm当たりのイオン濃度が7,000個の「高濃度プラズマクラスター7000」ユニットを搭載している。プラズマクラスターの吹出口は、槽内と本体上部の2カ所に設置されている。

衣類の消臭・除菌ができる「ハンガーリフレッシュ機能」高濃度のプラズマクラスターイオンを放出することで、水を使わずに、衣類を消臭・除菌する洗面・脱衣所などの設置空間まで清潔さをキープするという
発表会では、防虫剤の臭いが染み込んだストールを約30分で脱臭するデモンストレーションが行なわれた槽内のプラズマクラスターの吹出口は、吸気フィルターの奥に内蔵されているため、見えない右奥に見えるのが、本体上部のプラズマクラスターの吹出口

 洗濯機能では、洗濯槽の回転羽根であるパルセーター部分に、イルカの尾びれの遊泳原理を応用した「ドルフィンパル」を新たに採用した。パルセーターの裏側に、イルカの尾びれのような三日月形の突起を2つ設けることで、上下に強力な水流を生み出す。この上下方向への水流と、従来の回転水流をあわせることで、少ない水量でも高い洗浄力を発揮するという。

 また、新しい洗濯コースとして、このドルフィンパルによる強水流と、浸け置き洗いを組み合わせた洗濯モード「強力コース」も搭載。洗濯機では落としにくい泥汚れにも対応する。

イルカの尾びれの原理を応用したというドルフィンパル上下に水流を生むことで洗浄力を向上させた
従来の洗濯槽の回転羽根であるパルセーターと、ドルフィンパル槽内に設置したところ
従来の回転水流だけでは、上下の水流に乏しく、洗いムラやシワなどができてしまっていた従来の回転水流に上下方向への水流があわさると、ボールが沈む様子が確認できる。この水流により、衣類がムラなく洗える

 省エネ面では、ドルフィンパルと、外槽と洗濯・脱水槽の間に無駄な水が入らない「穴なし槽」の組み合わせにより、節水性を向上。1回の洗濯に使う使用水量は、昨年モデル比で約3%減となる、2Lをカットした。

 また、綿や化繊の布質を見分けて、洗濯・乾燥の運転時間や水量をコントロールする「布ピタセンサー」機能も搭載。化繊が多い場合、消費電力量を洗濯時で最大約9%、洗濯~乾燥時で最大約7%、削減する。

 このほか、衛生面では、電解式「Ag+イオンコート」機能も備える。洗濯中に「Ag+イオン」を電気分解により発生させ、衣類にコーティングすることで、部屋干しのニオイや着用中の汗のニオイを抑える。また、静電気を抑制する効果があるという。

 本体サイズは600×650×1,025mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は43kg。本体には専用ハンガーが2本付属する。洗濯容量8LのES-TX810の洗濯8kgでの使用水量は87L、洗濯~乾燥4.5kgでの使用水量は75L。本体カラーは洗濯容量9kgの「ES-TX910」がゴールド系、洗濯容量8kgの「ES-TX810」がシルバー系とピンク系を揃える。

ES-TX810 シルバー系ES-TX810 ピンク系





(小林 樹)

2011年9月6日 18:21