パナソニック、消費電力を自動調節するIHクッキングヒーター

 パナソニックは、電気容量に制約のある住宅向けのIHクッキングヒーターのビルトインタイプ「KZ-HL22D3」と据置タイプ「KZ-KL22C3」の2機種を10月5日より発売する。希望小売価格はいずれもオープンプライス、市場想定価格は工事費別でビルトインタイプが16~18万円前後、据置タイプが11~13万円前後。

ビルトインタイプ「KZ-HL22D3」据置タイプ「KZ-KL22C3」

 電気容量に制約のある住宅向けのIHクッキングヒーター。複数のヒーターの消費電力の合計が約2,900Wを超えないよう、自動的にコントロールする「2,900Wパワーコントロール」機能を備えている点が特徴。左右のIHの同時使用や、IHヒーターとグリルの併用など、消費電力の合計が定格を超えるような場合に、総消費電力を約2,900Wに自動的に抑える。

 一方、1口使用時の最大火力は2,500Wの高火力を確保。お湯もスピーディーに沸かせるなど、十分な調理性能も保っているという。

消費電力の合計が定格を超えるような場合に、総消費電力を約2,900Wに抑える

 さらに、使い勝手や調理性能を向上させるため、「光火力センサー」を搭載。鍋底温度を検知して、素早く調理温度を制御する。炒め物の調理の際には、炒め物に適した高温域をコントロールする。温度復帰が素早く、鍋を持ち上げて振る調理もできる。

 また揚げ物の調理では、高火力で一気に予熱して油温をキープするため、カラッとおいしく仕上がるという。また、油温を140℃~200℃の10℃単位で細かく設定できるため、少量の油で、小さな鍋やフライパンなどの金属鍋で調理が可能。また、左右のIHヒーターで同時に揚げ物調理もできる。

 このほか、鍋やフライパンがこげついたら加熱をストップする「こげつきお知らせ」機能も搭載。液晶表示と光るリングの点滅によって知らせる。

 安全面では、表面のトッププレートが高温時に、ランプとリングが点滅して注意を促す「新・高温注意機能」を搭載している。

流し台に置く据置タイプも新たにラインナップ

 なお、従来モデルの低電気容量対応IHはビルトインタイプのみだったが、今回は流し台に置く据置タイプも新たにラインナップ。バリエーションを拡大し、システムキッチンや流し台など、幅広いキッチンタイプに対応する。

 トッププレートの色は、ビルトインタイプはグレイッシュシルバー、据置タイプはブラックが用意される。







(小林 樹)

2011年8月29日 18:00