東京電力、夏の計画停電は1日1回、2時間以内に短縮

~原則不実施を守るため、節電を呼びかけ

 東京電力は、夏に計画停電を実施せざるを得ない場合に備えて、6月20日以降の計画停電の運用を見直したと発表した。

 グループ分けについては、基本的には3月に実施されたものと同じだが、検索方法などが改善される。まず、6月15日以降に各家庭に届けられる「電気後使用量のお知らせ(検針票)」に、計画停電のグループが記載される。またホームページでは、6月20日以降の計画停電のグループ検索を公開。地名による検索ではグループ名が2つ表示されることがあるが、「お客様番号」を入力することで、グループを特定できるとしている。

6月15日以降は、検針票にグループ名が印刷される
地名で検索して、2つのグループが表示された場合でも、「お客様番号」がわかると、グループが特定できる

 計画停電の実施回数については、1日1回限りとし、停電時間も9時30分から20時までの間で、2時間以内に制限される。停電時間帯は、第1時間帯が9:30~12:10、第2時間帯が11:30~14:10、第3時間帯が13:30~16:10、第4時間帯が15:30~18:10、第5時間帯が17:30~20:00。計画停電の回数、時間に関する予定は、6月15日より公開される。

 東京電力では、計画停電を原則不実施としているが、電力が不足した場合の非常手段として準備を進めている。同社では、計画停電を実施しなくてすむように、いっそうの節電を呼びかけている。






(伊達 浩二)

2011年6月9日 16:30