東京電力、停電回避のため節電を呼びかけ

~13日の輪番停電は回避

 東京電力は、不要な照明や電気機器の使用を控えるなど、節電への協力を呼びかけている。

 東京電力のリリースによれば、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により発電所や変電所を始めとする設備に影響を受けており、電力の需要に対する供給力が下がっているという。

 12日午前の時点では、「明日以降、需給状況が厳しくなる場合には、輪番停電をお願いする可能性もございますので、状況につきまして、引き続き報告してまいります」として、時間単位で地区ごとに停電する“輪番停電”の可能性にも言及した。

 その後、13日については回避の目途が立ったという発表があり、停電は回避された。しかし、週明けとなる14日以降は輪番停電の可能性があるとしている。

 12日の需要想定は、3,600万kW(18時~19時)、供給力は3,700万kWで、予備力が100万kW(3%)。13日は、需要想定が3,700万kW、供給力は3,600万kWで、予備力がマイナス100万kW(マイナス3%)となっている。

 電力の需要がもっとも高まる時間帯は季節によって異なるが、3月の場合は照明と炊事で電気が使用される18時~19時がピークとなることが多い。

 なお、12日夜の時点で、東京電力のサービスエリア内では、茨城県を中心に約50万件が停電中となっている。



(伊達 浩二)

2011年3月13日 00:42