東芝、放熱構造が付いた新口金専用のLED照明ユニット
「LEDライトエンジン」

LEDライトエンジン

 東芝ライテックは、放熱構造付きの新口金「GH76p口金」に取り付けられるLED照明ユニット「LEDライトエンジン」を、4月中旬に発売する。全光束1,600lm(ルーメン)の機種が4モデル、1,100lmが8モデル用意される。価格はオープンプライス。

 放熱構造が付いた口金「GH76p」に取り付けられる、施設・店舗向けのLEDユニット。GH76p口金は、ドイツのソケットメーカー「BJB(ビージェービー) GmbH&Co.KG」と東芝ライテックが共同開発した新しい口金。口金とLEDのソケットを熱的に結合することで、光源からの熱を器具側に放熱する構造となっている。

 LEDライトエンジンは、従来のLEDランプよりも、LEDの熱を効率よく放熱できる点が特徴となる。これまでのLEDランプは、ランプ単体で光源から発生した放熱する必要があり、より明るくするためには、ランプ側に相応の放熱構造を採用する必要があった。しかしLEDライトエンジンでは、GH76p口金との熱的結合により、光源の熱を器具側から効率よく放熱できるという。同社ではこれにより、本体は90×42mm(外径×高さ)というコンパクトサイズと、1,000lm以上という明るさが実現できたとしている。

 さらに、LEDライトエンジン本体には電源を内蔵しており、照明器具側に電源回路が不要となるため、器具設計の自由度も高まるという。また、器具側に取り付けてソケットの熱を効率よく逃がす「標準放熱器」も採用することで、器具設計も簡略化されるという。

「GH76p口金」(写真上)にLEDライトエンジンを熱的結合。光源の熱を器具側から放出できるという器具側に設置される標準放熱器。効率よく熱を逃がすという

 光色は、1,600lmタイプが昼白色(5,000K)のみで、1,100lmタイプでは昼白色(5,000K)と電球色(3,000K)の2色が用意される。さらに、配光は中角(約45度)と広角(約85度)の2種類、電源には100V用と200V用が、それぞれに用意される。光色や配光を変更する場合は、LEDライトエンジン部分の交換だけで済むという。なお、光色による全光束の違いはない。

 東芝ライテックでは、LEDライトエンジンを「白熱電球器具の置き換えのみならず、これまでの放電ランプを使用した用途にも置き換えができる、コンパクトで光源交換可能なLED器具」としている。用途としては、ダウンライトやブラケット、シーリングダウンライト、ガーデンライトなど、あらゆる施設照明に器具展開を図ることができるとしている。

 同社ではまた、LEDライトエンジンを搭載した専用器具の第一弾として、M形ダウンライトを国内で5月初旬に発売するとしている。今後は屋内施設照明用に器具を展開していくという。

【1,100lmタイプ】
型番光源色

本体

サイズ

重量口金定格
入力
電圧
定格
消費
電力
ビーム
の開き
全光束平均
演色
評価数
定格
寿命
LEV111020W830電球色90×42
(外形×高さ)
165
g
GH76p-1100V20
W
85度1,100
lm
Ra8040,000
時間
LEV111020M830電球色45度
LEV111018W850昼白色18
W
85度
LEV111018M850昼白色45度
LEV112020W830電球色GH76p-2200V20
W
85度
LEV112020M830電球色45度
LEV112018W850昼白色18
W
85度
LEV112018M850昼白色45度

【1,600lmタイプ】
型番光源色本体サイズ重量口金定格
入力
電圧
定格
消費
電力
ビーム
の開き
全光束平均
演色
評価数
定格
寿命
LEV161023W850昼白色90×42
(外形×高さ)
165
g
GH76p-1100V
23
W
85度1,600
lm
Ra8040,000
時間
LEV161023M850昼白色45度
LEV162023W850昼白色GH76p-2200V85度
LEV162023M850昼白色45度





(正藤 慶一)

2011年2月25日 17:58