パナソニック、リゾートホテルで理美容製品が体験できる宿泊プラン

~星野リゾートとのコラボ。実際に泊ってみた
星野リゾートのホテルでパナソニックのヘルスケア製品を試すことができる

 パナソニックは、星野リゾートの宿泊施設に同社の理美容製品を設置し、宿泊客が自由に製品を試せる宿泊プラン「ヘルスケアプラン」を11月1日より開始した。

 健康と癒しを求める女性に対して、旅先でのアクティブな過ごし方を提案するために、パナソニックと星野リゾートとのコラボーレションによって生まれた企画。今回の宿泊プランでは、ホテルの室内に設置されたパナソニックのヘルスケア製品を自由に体験できるほか、乗馬やスノーボードなどの季節に応じたアクティビティがセットになっている。星野リゾートが運営する山梨県小淵沢のホテル「リゾナーレ」と、三重県白浜にある「タラサ志摩」の2つのホテルで実施している。期間は2011年3月31日までの予定。

星野リゾートは全国に23の施設を持つホテルの運営会社星野リゾートが掲げる「旅を通じて豊かな人生を」というコンセプトと、パナソニックのヘルスケア製品の「すこやかに生きる人は美しい」というコンセプトが合致したことにより、今回のプロジェクトが実現したという
今回パナソニックと共同でヘルスケアプランを実施するのは、山梨県小淵沢のホテル「リゾナーレ」と、三重県白浜にある「タラサ志摩」の2つのホテル日常生活の中で溜まったストレスや疲れを、ホテルで解消。パナソニックの機器で計測、体を癒すという使い方を想定しているという
星野リゾート・八ヶ岳 代表取締役社長 リゾナーレ総支配人 桜井 潤氏

 星野リゾート・八ヶ岳 代表取締役社長 リゾナーレ総支配人 桜井 潤氏は今回の取組みについて「メインターゲットは30代の働く女性。以前はリゾートホテルに滞在する目的はリラックスだったが、最近はリフレッシュを求めて来るお客様が多い。そのため、最近は滞在中のアクティビティを重視している。今回の取組みもアクティビティの1つとして喜んでいただきたい」と話した。

パナソニック電工 ヘルシー・ライフ事業推進部 グループ長 土屋剛氏

 パナソニック電工 ヘルシー・ライフ事業推進部 グループ長 土屋剛氏は同社のヘルスケア製品について「最近の調査では、日常生活の中で疲れを感じている人は20~30代に多いということが分かった。若い女性のライフスタイルに入り込んでいくような製品を提案していくことが大事」と語った。

 今回の宿泊プランはパナソニック側からの提案によるものだったという。「ヘルスケア製品に対して興味はあるけど、なんとなく使って来なかったというユーザーに対して提案できる場になればと思った。星野リゾートが提案するアクティビティとヘルスケアが融合することで、相乗効果を期待したい。ホテルという非日常空間で体験したものを日常生活に持って帰ってもらうことが、最終的な目標」とプランに対する期待を語った。

パナソニックの調査によると、体に倦怠感をかんじていたり、足の疲れやむくみを感じているのは20~30代の女性に多いというリゾート地で、非日常感を味わい、リラックスし、疲労感を取り除くことは、やる気を促進し、大きな達成感や満足感を得ることにつながるという

 今回は、山梨県小淵沢にあるリゾートホテル「リゾナーレ」のヘルスケアプラン対象の客室が報道陣に公開された。リゾナーレは著名な建築家マリオ・ベリーニが手がけたデザインホテルとして有名なリゾートホテル。ホテルというよりは街並をイメージするような建物配置が印象的だ。JR小淵沢駅から車で約5分ほどの場所にある。

 リゾナーレでは、ヘルスケアプラン対象の客室を4部屋用意。いずれもロフトが設置されたメゾネットタイプの部屋で、テラスには屋外ジャグジーが用意された豪華な部屋だ。室内にはパナソニックの「マッサージソファ EP-MS41」「体組成バランス計 EW-FA21」「活動量計デイカロリ EW-NK10」「低周波治療器ネックリフレ EW-NA11」「エアーマッサジャーレッグリフレ EW-NA31」「スチーマーナノケア EH-SA60」「ナイトスチーマーナノケア EH-SA44」「ヘアードライヤーナノケア EH-NA92」など、最新のヘルスケア関連製品が設置されている。これらの製品はホテル滞在中自由に使用することができる。

 価格は、2名1室利用で1泊22,000円から。室内の様子は以下、写真でご紹介する。

ヘルスケア対象の客室はメゾネットタイプで、独立した造りになっている室内に入るには外階段を使う4室ある部屋は、色のテーマが決まっている。こちらはグリーンを基調とした部屋
マッサージソファはテーマカラーに合わせてグリーンを選択テレビなどもパナソニックの製品が置かれていたテレビの横にはスチーマーナノケア EH-SA60が置かれている
テラスにはジャグジーを設置。星空を見ながらジャグジーに入ることができる洗面所の様子ヘアードライヤーナノケア EH-NA92が用意されている
体脂肪の厚さまで測定できる最新の体組成計が設置されている首や足のコリをほぐす小型のマッサージ機器、レッグリフレとネックリフレも自由に試すことができる
こちらは赤をテーマカラーとした部屋。室内の造りはグリーンと同様だマッサージソファは室内の赤に合わせた色を設置ナノイーイオンを放出する空気清浄機も用意されていた
使用イメージ。室内のヘルスケア機器の使い方は、係員が教えてくれるという。また、わかりやすいガイド冊子なども用意する予定首をマッサージしながら、スチーマーを浴びるなんていう贅沢な使い方もここならば可能だ

実際に泊まってみた

山梨県・小淵沢にあるリゾートホテル「リゾナーレ」

 今回、リゾナーレに実際泊まらせていただくことになった。ホテルに入ってまず印象的なのが、洗練されたインテリア。ロビーのソファやちょっとした置物まで、全てマリオ・ベリーニが手がけたというだけあって、目に入る全てのものが“非日常”といった雰囲気だ。

 独立したメゾネットタイプの客室が多いこともあって、ホテルというよりも小さな街のような造り。ホテル内には、セレクトショップや地元の食材を扱うショップやカフェなどが並んでいて、ちょっとしたショッピングもできるようになっている。

 リゾナーレは、滞在型のリゾートホテルというだけあってホテルから出なくても、楽しめる工夫があちこちに散りばめられている。プールやテニスコートが用意されているのはもちろん、ホテルとしては珍しく大浴場も完備している。また、訪れた時期はちょうどクリスマスを控えた11月中旬だったため、館内の至るところにちょっと早いクリスマスツリーが設置されていた。

リゾナーレは、JR小淵沢駅から車で約5分ほどの場所にある。小淵沢までは新宿から特急に乗って約2時間ほどでいけるホテルの中の様子。メゾネットタイプの客室が多いこともあって、ホテルというよりも小さな街並のようだホテルロビーの様子。家具や置物などもマリオ・ベリーニが手がけているという
クリスマスを控えた時期だったため、館内の至るところにクリスマスツリーが設置されていたクリスマスツリーは夜になるとライトアップされるこちらは本を読みながらコーヒーが楽しめるカフェ。棚にある本を自由に読むことができる

 また、館内周辺には雑木林があり、そこを散策することもできる。ゆっくりと歩き回るのもよし、トレッキングのプロの方に色々教えてもらいながら散歩するのもおすすめだ。今回は、30分程度の短時間の散策を実際に体験。印象的だったのは、「今何種類の色が目の前にありますか」という質問をされたこと。足下だけを見ても、様々な色の葉っぱや枝が落ちていて、とても数えることなどできなかった。葉っぱの色がグラデーションしている様子を、普段の生活の中でまじまじと見ることはほぼない。それだけでも、普段の生活から離れることができる。

ホテルの近くには雑木林があり、散策できる

 もう1つ、旅の楽しみと言えば食事だ。リゾナーレでは本格的なイタリアンレストラン「OTTO SETTE(オット セッテ)」と、家族で楽しめるビュッフェレストラン「YYgrill(ワイワイグリル)」の2つのレストランを用意。今回はOTTO SETTEでランチを頂いた。地元産の野菜や肉を使った、目にも鮮やかな料理を楽しむことができる。

OTTO SETTEでのランチ。こちらは地元産の野菜をたっぷり使ったサラダ仕立ての前菜メインは山梨県産の牛ステーキデザートは山梨県の洋なしやイチゴにアイスクリームを添えたもの
ホテルの部屋から見た景色

 出張でビジネスホテルに泊まることは数あれど、リゾートホテルに1人で宿泊するというのは今回が初めての経験。最初は「1人で泊まるのはちょっと寂しいかも」と思っていたが、実際に泊まってみると全くそんなことはない。窓からは、八ヶ岳を望むことができ、窓を開けると鳥の声が聞こえる。普段の生活から離れた最高に贅沢な時間を過ごすことができる。

 実際にホテルに滞在してみて、旅先でヘルスケア製品を試すことができるというのは理にかなっているかもしれない、と感じた。旅先では、気持ち的にも時間的にもいつもより余裕があるので、ゆったりとしたケアができそうだ。リゾナーレでは本格的なエステもできるので、エステと組み合わせてケアをするのもいいかもしれない。

 また、ついつい気がゆるんで、いつもより長く日差しを浴びてしまったり、いつもと同じ化粧品を使えないから不安といった時も、スチームやパナソニック独自の「ナノイー」イオンで、部屋でゆっくりケアできるので、旅先でアクティブに過ごしたいという人にとっても便利に使えそう。

 私の場合、これまではストレスが溜まると暴飲暴食や衝動買いで解消しようとしがちだったが、これからは外食を4回我慢して、このようなホテルで気持ちをリセットするというのもありかもしれない。どこかに行くためのツールとして利用するのでなく、ここに泊まるために来たくなる。そんなホテルだ。




(阿部 夏子)

2010年11月17日 14:53