【TOYフォーラム2010】
手相が一発判定できる「テノヒライト」などアイディア系おもちゃが集合

 玩具の新製品を多数展示する販売店向けの商談会「TOYフォーラム2009」が、東京国際フォーラムにて開催されている。会期は1月18日(月)、19日(火)の2日間。バイヤーなどを相手にした商談会のため、一般の入場は不可。

 家電Watchでは、会場にあった新製品のおもちゃから注目を集めていたものをご紹介する。

自分の手相をライトに照らして一発判定「テノヒライト」

タカラトミーアーツ「島田秀平のテノヒライト」。本体の先端で点灯するライトを手のひらに当てるだけで手相鑑定ができるという

 年が明けたばかりのこの時期。気になるのが今年1年の運勢。雑誌やテレビで特集されていることも多く、ついつい気になって見てしまうという人も多いのではないだろうか。そんな人におすすめなのがタカラトミーアーツの「島田秀平のテノヒライト 大願成就編」だ。

 昨年の販売以来大人気だというこの製品。使い方は至って簡単。自分の左手に向けてライトを照らすだけだ。すると、手のひらに浮かび上がるように、手相の線が浮かぶ。

 テレビなどで手相の特集はよく見るものの、シワが薄かったり、見えにくかったり、必死で強運の線を探そうとしているうちにテレビは次のコーナーへということも少なくない。テノヒライトならじっくりと自分の手相を判断できるというわけだ。監修は手相やパワースポット特集などでテレビに出ている島田秀平さんで、本体にはポケットサイズの解説書も付属する。

製品本体。持ち運びもできるコンパクトサイズ本体先端部分から手相を照らし出す手のひらにくっきりと線が浮かび上がるのでわかりやすい。会場では記者も鑑定してもらった。すると天海祐希と同じ「二重生命線がある強運の持ち主」という結果が! 例え手相であっても不思議とテンションが上がってしまった

 今回新発売するのは「新年に合わせて発売した」(広報)という「大願成就編」だが、シリーズでは「オモシロ人間編」「盛り上がる夜編」「ダメンズ&小悪魔編」など全8種類が揃う。価格はそれぞれ924円。


4,000円以下で買える家庭用プラネタリウム

セガトイズの「HOMESTAR AQUA」。円筒形でこれまでのシリーズ製品と比べるとコンパクトサイズだ

 セガトイズの「HOMESTAR AQUA(ホームスター アクア)」は浴室やリビング、寝室など場所を選ばず手軽にプラネタリウムが楽しめる家庭用プラネタリウム。家庭用プラネタリウム「HOMESTAR」シリーズの最新モデル。

 HOMESTAR AQUAの希望小売価格は3,990円で、「バレンタインデーや誕生日、ちょっとしたプレゼントなどにも購入できる入門編」(広報)としている。

 ほかのHOMESTARシリーズとは違い、複数の星空を投影することはできないが、投影星数は、浴室用プラネタリウムとしてすでに発売されている「HOMESTAR Spa(ホームスター スパ)」よりも約2,500個多い約1万個となっている。

 本体もコンパクトで持ち歩けるのも魅力。気軽にプラネタリウムを楽しみたい人には、満足できそうな製品となっている。また、本体は防滴仕様となっているが、本体を浴槽内に浮かべて使用することはできない。

 本体サイズは85×87×118mm(幅×奥行き×高さ)。光源は白色LED1灯。連続使用時間は3時間。本体カラーはアクアホワイト/アクアブラック/アクアピンク/アクアブルー。

本体は防滴仕様ではあるが防水仕様ではないので、浴槽の中に入れて使うことはできない投影レンズ。ほかのシリーズのように星が動く機能は省略されているギフト用の商品としてカラーラインナップも充実させた


500円で買えるポップなスピーカー

カラフルな色が揃うタカラトミーアーツの500円スピーカー「Putton Putton」

 “手軽さ”と“かわいさ”を重視したスピーカーがタカラトミーアーツの「Putton Putton(プットン・プットン)」だ。ポータブルミュージックプレーヤーの普及で、外出先や、屋外でも気軽に音楽が楽しめる小型のスピーカーもたくさんの種類があるが、Putton Puttonは玩具メーカーらしい工夫が詰まったスピーカーとなっている。

 525円で買える本体は、ミュージックプレーヤーから電源を取るタイプの小型スピーカー。ホイップクリームのような、栗のような丸みを帯びた本体は、2つを重ねて使うこともできるという。

 ただ、このタイプのスピーカーは、外部電源のため音量が小さく、数人で一緒に音楽を聴くのには不便だった。Putton Puttonではその問題を解決するため専用のアンプも同時発売する。単四電池2本を電源とするこの専用アンプにPutton Puttonを接続することで、音量が増幅し、みんなで音楽を楽しむことができるという。アンプ1台に対し、本体は2台まで接続可能。アンプの本体価格も997円と手軽に購入できるところも嬉しい点だ。

 「音楽の楽しさを色や形で表現したかった」(広報)という言葉通り、全10色の本体と、LEDランプを内蔵したアンプが、会場を彩っていた。発売予定時期は6月予定。

手のサイズの本体屋外や複数で音楽を楽しみたいときは別離のアンプに本体を接続する。アンプには本体2台まで接続可能


太陽電池や風力を使った「ecoワールド」

タカラトミーで参考出品として展示されていた「トミカが想像するecoワールド」

 タカラトミーのブースでは参考出品として「トミカが想像するecoワールド」が展示されていた。小さな模型の街の中を車や電車が通るよく見る模型の街だが、ecoワールドではこれらの使用電力を全て太陽電池や風力などのエコエネルギーでまかなうという。

 街の中央には大きな風車と太陽電池パネルが設置され、街の中には電気自動車の給油場がある。道路上には、その上を走行するだけで振動により発電する画期的なシステムまで。これらはもちろん玩具だけの話しではなく数十年後、もしくは十数年後には実現する未来の街の風景かもしれない。

 昔ながらの模型板に未来を詰め込んだこの展示は、製品化の予定はないが、人々の注目を集めていた。

発電機が搭載されたトミカ。手で転がすと発電し、ライトが点灯する充電式トミカを充電する発電ステーションこちらは走行時の摩擦で発電するという「振動発電道路」




(阿部 夏子)

2010年1月18日 15:54