三菱電機、フィルターでウイルスや細菌を除去する加湿空気清浄機


加湿空気清浄機「MA-K51D」
 三菱電機は、ウイルスや細菌、ハウスダストなどを除去するフィルターを搭載した加湿空気清浄機「MA-K51D」を、10月5日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,800円前後。

 加湿運転時で、最大15.5畳までの部屋での使用に適した加湿空気清浄機。本製品ではフィルターに、花粉やハウスダストをはじめ、ウイルスや細菌も捕集し、無力化する効果のある「抗ウイルス除菌HEPAフィルター」を採用した点が特徴。フィルターにはウイルスのような粒子を捕集するための帯電加工が施されており、花粉やハウスダストを99.97%以上キャッチするほか、0.01μmの微細な粒子も捕集できるという。

「抗ウイルス除菌HEPAフィルター」のイメージ図。ウイルスなどの超微細な粒子は、静電気の作用で捕らえる
 フィルターが捕らえたウイルスは、フィルターに塗布されている天然ポリフェノールの効果により、表面タンパク質が分解、活動が抑制されるという。さらに、フィルターの繊維には菌の繁殖を抑制する効果を持つ「マックスペック」という制菌加工が織り込まれている。

 加湿機能としては、のどの粘膜が乾燥しにくいよう、室温に合わせて湿度を自動コントロールする「のどガード」モードを搭載。同社では、加湿機能とフィルターによるウイルスの除菌・分解効果と合わせて、「もっとのどガード」機能と名付けている。

部屋の遠くまで届くという「3Dロング気流」を採用
 また、部屋の遠くで浮遊するウイルスやホコリが吸引できるよう、本体の斜め方向に速く空気を吹き出す「3Dロング気流」も搭載。運転モードでは、肌水分量を高める「うる肌モード」や、加湿・空気清浄運転を一通り行なった後にファンを自動で停止する「ECOモード」といった機能も備える。

 このほか、空気の状態を9段階で知らせる「ダストモニター」、乾燥やニオイをランプで知らせる「トリプル注意報」、湿度をデジタル表示する「デジタル湿度表示」の3つのモニターも備える。

 本体サイズは340×264×626mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.9kg。適用床面積は、空清単独運転で24畳(約40平方m)まで、加湿時は木造和室で9畳(15平方m)まで、15.5畳(25.5平方m)まで。空気清浄時間は、8畳で10分。1時間当たりの加湿能力は550ml。加湿方式は気化式。消費電力は最大43W。運転音は21~49dB。フィルターの交換時期の目安は、HEPAフィルターが5年、加湿フィルターが1年半。

 同社ではまた、抗ウイルス除菌フィルターを搭載した加湿空気清浄機「MA-K26D」と、空気清浄機能のみでフィルター自動清掃機能を備えた「MA-83D」も発売する。価格はいずれもオープンプライス。

 「MA-K26D」は「MA-K51D」の下位モデルで、3Dロング気流とECOモードなど、一部機能が省かれている。適用床面積は最大で11.5畳。発売中で、店頭予想価格は22,800円前後。

 「MA-83D」は加湿機能がない空気清浄機。プレフィルターを自動清掃して集塵力を維持する「プレフィルターおそうじメカ」や、汚れを感知すると最大風量で運転し、その後は通常運転に切り替える「ターボ自動モード」を備えている。また、1分当たりの風量は「業界最大」の8.2立方mで、8畳の部屋を8分でキレイにできるという。10月5日発売予定で、店頭予想価格は37,800円前後。

「MA-K26D」は、1時間あたりの加湿量が420ml。アロマ用のポットも備えている空気清浄のみの「MA-83D」。プレフィルターを自動で手入れするため、集塵力が長持ちするという



(正藤 慶一)

2009年9月3日 16:28