東芝ライテック、白熱電球60W相当で5千円台のLED電球

~40Wタイプも値下げ

 

E-CORE 一般電球形 6.9W
 東芝ライテックは、白熱電球60W形に置き換えられるLED電球「E-CORE 一般電球形 6.9W」を、7月15日に発売する。光源の色は電球色相当、白色相当の2種類で、希望小売価格はいずれも5,460円。

 一般家庭で使用されるE26口金に接続するLED電球で、白熱電球60W形との置き換えを謳った製品。LEDならではの高い省エネ性能が特徴で、消費電力は白熱電球の約1/8となる6.9W、定格寿命は約40倍となる40,000時間。省エネ性能を白熱電球と比べると、約40,000時間の使用で、電気代が41,448円、CO2排出量は734kgの削減になる。

 白色相当タイプでは1W当たりの発光効率が82lmと、全光束500lm以上のクラスでは「業界トップ」だという。また電球色相当タイプでは、色の見え方がより自然になるよう、平均演色評価数(色彩をどれだけ忠実に再現しているかの指標値で、100に近いほど再現度が高い)をRa80としている。白色相当の平均演色評価数はRa70。

 本体サイズは60×109mm(直径×高さ)と、一般的な白熱電球と同じ大きさ・形状とし、これまで白熱電球を使っていた器具でも置き換えやすくなっている。このほか、スイッチを入れてすぐに点灯する、低温でも明るい、点滅に強いといったLEDならではの特徴も備えている。

 同社ではまた、40W形電球への置き換えを目的とした「一般電球形 4.1W」も発売する。これは3月に発売した「一般電球形 4.3W」をリニューアルしたもの。各種部品を見直すことでコストを削減し、希望小売価格を10,500円から5,250円と半値に抑えた点が特徴となる。

 なお、6.9W形も4.1W形も、白熱電球60/40W形と同じ明るさを得るには、ダウンライト器具で白熱電球と置き換えた場合となる。これは、全光束(光源が全方向に向けて発する明るさ)が白熱電球よりも落ちるためで、全光束は、6.9W形では一般的な白熱電球の30~40W程度、4.1W形では20~30W程度になるという。ただし同社では、白色相当における1W当たりの発光効率は、6.9W形で82lm、4.1W形で83lmと、一般電球形のLED電球では「業界トップ」の数値としている。


 東芝は3月、業界に先駆けて白熱電球との置き換えを謳ったLED電球「一般電球形 4.3W」を発売したが、希望小売価格は1万円以上、実売でも8千円台と高価だった。この6月はシャープとアイリスオーヤマが相次いで3千円台から購入できる低価格なLED電球を発表。今回は他社に追随した形だ。

 各タイプの仕様は以下の表の通り。なお、3月に発売した4.3W形は生産をストップし、今後はすべて4.1Wに置き換わる。


製品名型番光源色希望小売
価格
寸法重量口金消費電力全光束最大光度平均演色
評価数
密閉形器具定格寿命
一般電球形
6.9W
LEL-AW6L/2電球色相当5,460円60×109mm
(外径×高さ)
140gE266.9W380lm91cdRa80×40,000
時間
LEL-AW6N/2白色相当565lm133cdRa70
一般電球形
4.1W
LEL-AW4L/2電球色相当5,250円4.1W240lm59cdRa80
LEL-AW4N/2白色相当340lm81cdRa70




(正藤 慶一)

2009年6月22日 18:01