ニュース

パナソニックの家電事業が目黒ビルに集結。未来の定番家電を創出へ

新オフィスの目黒ビル外観

パナソニックは2日、家電事業の新たな拠点として東京・品川区に「パナソニック目黒ビル」をオープンした。“つながる”をテーマに、組織の枠を超えた横連携を促す仕掛けを内装に施したという。住所は東京都品川区西五反田3丁目5-20。

新オフィスには、白物家電を手掛ける「くらしアプライアンス社」のマーケティング部門、商品企画部門、一部の開発部門に加え、「コンシューマーマーケティング ジャパン本部」「パナソニック マーケティング ジャパン株式会社」「海外マーケティング本部」の各マーケティング部門、「空質空調社」「エレクトリックワークス社」「パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社」「パナソニック エナジー株式会社」が集結。各部署が連携しあい、家電事業のさらなる強化を目指すとする。

席はすべてフリーアドレス制で、2日時点で約2,300名の従業員が入居。今後は2,700名規模まで拡大予定という。

目黒ビルに集結した家電事業の関連部門

くらしアプライアンス社の松下理一社長は「ここ目黒ビルから、未来の暮らしの定番となる家電製品やサービス、新たなソリューションをどんどん創出していきたい」と意気込みを語った。

くらしアプライアンス社 松下理一社長

リモートワークでも自然と集まりたくなる職場

オフィス空間の構想には、若手プロジェクトメンバー13名が携わり、自然と繋がる空間や、新たな働き方を提供する職場環境づくりに取り組んだ。組織の枠を超えた横連携を促す仕掛けを各所に施している。

若手プロジェクトメンバー代表。左からパナソニック マーケティングジャパン株式会社 本社部門 人事センター 魚森紬さん、パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 チャネルマーケティングセンター エナジー部 森脇大貴さん、パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 経営企画部 梶恵理華さん
10Fの「Tsumugu-ba」。背の低い家具を選定し、フランクな空間とした
7Fの「しばWORK」。人工芝に囲まれており、リラックスしながら仕事に取り組める
ルームランナーも設置されており、マインドチェンジの助けとなる
4Fから7Fの吹き抜け空間。階段で各フロアを自由に行き来でき、気軽にコミュニケーションができるカジュアルな場を設置した
7Fの「リフレッシュテラス」
ハンモックチェアーもあり、リラックスできそう
22Fの「Tsudou-ba」。出張で来た人が使えるような空間
22Fの「Tsudou-ba」には、1人で仕事ができるスペースを多めに設けた

パナソニックらしさ溢れる空間づくりとして、経営理念や事業目的・貢献をアートで体現した作品が配置されており、各フロアの象徴となっている。

10Fの「Tsumugu-ba」に設置された大きな刺繍のアート
4Fから7Fのフリーラウンジに描かれたガラスアート。同社の家電製品も描かれている
22Fの「Tsudou-ba」に設置されたアート

1階には、くらしにまつわる家電製品と住居を再現した空間を展示するほか、IoT家電を体験できるコーナーを用意。社員自身が製品やサービスに触れる機会を創出する。また2階では、創業者の松下幸之助さんの理念が学べる展示や、東京で唯一の歴史展示を行なう。

1階の商品展示
1階のIoT家電を体験できるコーナー
2階の歴史展示