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スマホで外から操作できるタテ型洗濯機。自動槽洗浄でカビ防ぐ

左が10kgモデル「HW-DG100XH」、右が8kg「HW-DG80XH」

ハイセンスジャパンは、洗剤と柔軟剤の自動投入に対応したタテ型の全自動洗濯機2機種を6月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は洗濯容量10kgの「HW-DG100XH」が99,000円前後、8kgの「HW-DG80XH」が89,000円前後。容量やサイズ以外の基本機能は共通だが、風呂水の給水が10kgモデルはポンプ付属なのに対し、8kgは別売となる。

10kgモデル「HW-DG100XH」
8kgモデル「HW-DG80XH」

液体洗剤と柔軟剤を自動投入できる全自動洗濯機。投入量は多め/標準/少なめから選べて、毎回計量する手間が省けるほか、洗剤を多く入れすぎることを防げる。自動投入のタンクは洗剤が容量450ml、柔軟剤550mlで、タンクを取り外して洗える。

洗剤と柔軟剤の自動投入に対応

新たに本体がWi-Fi接続に対応。スマートフォンアプリから細かな設定や予約などが可能になった。外出時も洗濯開始の操作や終了時間の確認などが行なえ、洗濯にかける手間を抑えられることから、共働きや子育て家族など、家事の時間を少なくしたい家庭を主なターゲットとする。

スマホアプリで外出先からも操作や状態の確認が可能に

自動投入する洗剤や柔軟剤は、アプリを使えば濃縮タイプなど銘柄に合わせて設定可能。銘柄によって適した投入量で洗濯できる。手動で1ml単位の細かな調整もできる。

洗剤の銘柄に合わせた自動投入ができる

アプリで使える機能は、外出先からの洗濯開始や予約、運転状況の確認、洗濯機のエラーの通知機能、自動投入設定、洗濯コース/すすぎ回数/脱水時間など好みの設定の保存。

洗濯時にエラーがあっても、スマホに通知される

強力な水流で洗濯、自動槽洗浄で清潔保つ

洗浄力を生み出すためのパルセーターは独自形状の「激流パルセーター」。渦巻きのような水流を起こし、衣類を舞い上げて絡まりを抑えながら洗浄する。さらに、2本のタテ水流とヨコ水流を組み合わせた立体シャワー水流により、低い水位でもしっかり洗えるという。

激流パルセーター

洗濯槽の内側は、ダイヤモンド形状のステンレス槽と、2カ所の洗濯板形状により、洗浄力を高めている。

ダイヤモンド形状のステンレス槽を採用。洗濯板形状の部分も
Tシャツで洗浄力の実験
Aは汚れを付けてそのまま、Bは洗濯機に入れる前に洗剤をかけて揉みこむ予洗いをした
結果として、AとBどちらもキレイに洗えていた

洗濯コースは「標準/つけおき/おいそぎ/念入り/自分流/毛布」のほか、アプリで設定できる「セレクト3」を用意。同モードは「すすぎ1回/香りづけ/ドライ」からよく使うものを選べる。

カビなどの対策として、洗濯中の自動槽洗浄にも対応。すすぎと脱水の間に約20秒の洗浄で汚れや洗剤の残りなどを洗い流し、清潔を保つ。ためすすぎが終わって排水開始に合わせ、槽がゆっくり回転し、ステンレス槽の外側と外槽を洗浄する。

手動での槽洗浄は、用途に合わせて3つのコースを用意。「5分」はちょっと汚れが気になるときに洗剤を使わずサッと水で洗う時、「4時間」は1カ月に1回の定期洗浄、「12時間」はニオイや汚れが気になるときに塩素系漂白剤などでしっかり洗浄したい時などを想定する。

自動槽洗浄に対応

天面はガラストップで、手入れも簡単に行なえるという。洗濯物を楽な姿勢で取り出しやすいローダウン設計となっている。

ガラストップ採用
ローダウン設計

本体サイズは、10kgモデルが599×622×1,060mm(幅×奥行き×高さ)、8kgモデルが575×585×1,030mm(同)。

10kgモデルのみ、風呂水ポンプユニットが付属する

日本の洗濯機を深く知る技術者が、カビを防ぐ槽洗浄に注力

中国Hisenseグループの日本拠点であるハイセンスジャパンは、神奈川県川崎市に研究開発のR&Dセンターを持ち、日本市場に合ったテレビや、洗濯機を含む生活家電の開発を進めている。

先端技術総合研究所 家電研究所 洗濯機研究室の今井俊次 シニア スペシャリストは、長年に渡り日本メーカーで洗濯機の開発を手掛けてきた。今回は洗濯物の清潔を保つ要素でもある槽洗浄についてのこだわりを説明した。

ハイセンスジャパン 先端技術総合研究所 家電研究所 洗濯機研究室 今井俊次 シニア スペシャリスト

「洗濯機メーカーは20年来、洗濯槽のカビと戦い続けてきました。そもそもカビが生えるのは洗濯槽自体ではなく洗剤などの残りであり、一番多いのは柔軟剤の残り。柔軟剤はすすぎの最後に入るので、脱水をいくらやっても、洗濯槽に残り、それに菌が集まってカビが生えます。問題なのは槽の材料ではなく栄養分の付着」と解説する。

槽洗浄に3つのコースがある理由については「洗濯機のメーカーの多くが採用する12時間の槽洗浄コースは専用の洗剤を使いますが、今回の新モデルは、ドラッグストアなどにある安価な槽洗浄剤で使う、4時間の洗浄に合わせたモードを用意しました」と説明。

自動槽洗浄は、洗濯槽いっぱいに水を入れて洗う方法ではなく「10Lくらいの水で“お風呂ではなくシャワーする”ような考え方で、カビの元となる栄養分を取り除きます。3つの槽洗浄と、自動槽洗浄で残りかすを洗う、これら4つの方法を持っているのはハイセンスだけ。長年カビと戦う中で、清潔を保つために採用しました」と完成度に自信を見せている。

洗濯機やテレビ購入で最高10万円キャッシュバックも

今回の全自動洗濯機「HW-DG100XH」や「HW-DG80XH」のほか、テレビ、冷蔵庫を購入すると、抽選で最高10万円のVISAデジタルギフトが当たる「2023ハイセンス キャッシュバックキャンペーン」も実施。

購入と抽選の期間は5月18日~7月31日、応募期間は5月18日~8月14日。4K液晶テレビコースは最大10万円、生活家電コースは最大3万円のキャッシュバックとなる。応募方法などの詳細はWebサイトや店頭POPなどで案内される。

期間限定のキャッシュバックを実施