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日本初、ブラウンが電気シェーバーのリサイクル。量販店で購入後に最大5千円還元
2021年10月20日 15:45
P&Gのブラウンは、家電量販店7社との協力で、使用済み電動シェーバーのリサイクルプログラムを11月1日に開始。シェーバーを回収に出してブラウンの対象シェーバーを購入すると、最大5,000円がキャッシュバックされる。
協力する家電量販店は、ヨドバシカメラ、ヤマダデンキ、ビックカメラ、コジマ、ノジマ、ジョーシン、ケーズデンキ、エディオンで、合わせて約2,400店舗。メーカー主導による全国規模での電動シェーバーのリサイクルプログラムは日本初としている。
期間中に、古くなったシェーバーまたはブラウン製の替刃を協力店舗で回収して、ブラウンのシェーバーや替刃を購入すると、購入製品によって500円~5,000円のキャッシュバックを行なう。一例として、ブラウンシリーズ8/9購入の場合は5,000円、ブラウンシリーズ5/6/7は2,000円のキャッシュバックとなる。なお、購入した日より後に回収に出しても参加できる。
対象となるレシートの有効期限は2021年11月1日~2022年2月28日、応募締切は2022年3月15日(当日消印有効/Web応募は23時59分まで)。第2弾は2022年3月から実施予定。
下取り対象は、男性用シェーバーまたはブラウン製品の替刃。シェーバーはブラウン以外も対象となる。店頭の回収ボックスへ入れる前に、応募用に製品の写真を撮っておく必要がある。なお、女性用シェーバーやT字カミソリは下取り対象外。
回収数の目標は、年間で10万台(約20t)。購入者の10%がリサイクルプログラムに参加すれば達成できると同社は見込んでいる。
回収されたシェーバーは、専門機関を通じて、プラスチック、金属類、リチウムイオン電池など、それぞれの素材に分けられてリサイクル。回収して再生したプラスチックで作った植木鉢に、シェーバーで剃るヒゲにちなんだ植物「ネコノヒゲ」の種を植えて、子供たちにプレゼントされる予定。
【購入対象製品とキャッシュバック額】
- ブラウンシリーズ8/9購入︓ 5,000円キャッシュバック
- ブラウンシリーズ5/6/7購入︓ 2,000円キャッシュバック
- ブラウン替刃(シリーズ5~9)購入︓ 500円キャッシュバック
使用済み電気シェーバーの半数近くが家庭ゴミに。「正しい捨て方知らない」64%
ブラウンが1,500人に行なった調査によると、電気シェーバーを持っている、または持っていた人の45.2%が、電気シェーバーを家庭ゴミとして捨てていることが判明。
電気シェーバーは、2012年8月10日に制定された使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律(小型家電リサイクル法)の対象で、本来は適正な処理が求められている。また、2021年にはプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック新法)が成立し、2022年4月から施行される。
今回の同社調査によれば、使わなくなった電気シェーバーを「家庭ゴミとして捨てている」と回答した男性は全体の44.7%で、「小型家電リサイクルに出している」との回答23.5%に比べ、21.2ポイント高かった。
「電気シェーバーの正しい捨て方を知っているか」との質問には、「知っている」の24.2%に対して「知らない」は64.3%と多数だった。