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パナソニック、業界最薄29cmのスリム食洗機。シンク横に置ける
2021年9月15日 13:02
パナソニックは、業界最薄とする奥行き29cmの卓上型食器洗い乾燥機「NP-TSK1」を11月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は71,000円前後(工事費別)。
食洗機は使いたいが、置き場所が理由でためらっている人向けに製品化した「スリム食洗機」。本体の奥行きは、2020年発売の上位モデルNP-TZ300の約34.4cmに対し、新しいNP-TSK1は約29cmまでコンパクト化した。幅はTZ300と同じ約55cm。ドア部分も改良し、水道の蛇口へ干渉しないことに配慮した機構となっている。約4人分の食器24点を一度に洗える。
同社調査によれば、食洗機のユーザーは半数以上がシンク横に設置しているという。そのため、補助するスタンドなどを使わなくても様々なキッチンに設置できるように開発された。小さくなってもレギュラーモデルと同等の洗浄力を維持するため、部品のレイアウト見直し回数は従来比で2倍以上に及んでいる。
設置を妨げるハードルにもなりやすいドア部分は、開閉時に蛇口にあたりにくく、シンク横に置きやすくした上下2ドア構成の「リフトアップオープンドア」。上のドアを持ち上げると下も同時に開き、上からの水滴を下ドアで受け止められる。庫内カゴを引き出したときは、下のドアがガイドとなり、食器を出し入れしやすくなっている。
内部は約4人分/24点の食器(大皿4点、小皿4点、汁椀4点、中鉢4点、茶碗4点、コップ4点とフォーク/スプーンなど)を収められる。可動式の上カゴで、シリコンカップやクッキー型などの小物も洗える。このカゴは2分割して片方にコップ、もう片方に小物を入れる使い方もできる。乳幼児用の食洗機対応ソフトスタイ(よだれかけ)を除菌洗浄できるスタイハンガーも新たに備えた。
まな板や包丁を収納できるスペースも用意。小物入れを外すと、直径26cmのフライパンや片手鍋などの調理道具を洗える。
約50℃以上の高圧水流で高い洗浄力を実現するという「ストリーム除菌洗浄」に対応。従来よりも庫内スペースは小さくなった一方で、洗浄力を維持するため、従来のレギュラーモデルと同等の高さ2mまで届く高圧水流と、食器1点1点へ多角的に水をあてる噴射口を採用した。なお、上位モデルNP-TZ300とは異なり、ナノイーXによるニオイ抑制や除菌には対応しない。
隅々まで水流が届くように、噴射口数はレギュラーモデルの21に対し、新モデルは23に強化。さらに噴射角度も緻密にシミュレーションして高い洗浄力を確立したという。節水性にも配慮しており、手洗いでは1回分で使用水量約51Lに対し、食洗機では約8Lに抑えられるとしている(汚れレベル2でエコナビ運転OFFの場合)。
庫内容量は36Lで、使用水量は約8L(汚れレベル2)。消費電力は最大1,165W/1,185W(50/60Hz)。本体サイズは550×290×500mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約16kg。カラーはホワイトとスチールグレーの2色を用意する。