ニュース

冷蔵庫の残量が減るとスマホに通知、日常の買い物を助ける日立のストッカー

スマートストッカーのR-KC11R

日立グローバルライフソリューションズは16日、冷蔵庫に入れた食品の残量がスマホで分かる「スマートストッカー R-KC11R」や、大容量冷蔵庫「HXシリーズ」「HWシリーズ」の発表会を開催。これらの製品を開発した背景や、実際の使い方などについて説明した。

大容量冷蔵庫HX/HWシリーズ

スマホで水や冷食の残量が分かるスマートストッカー

「スマートストッカー R-KC11R」は、庫内に重量センサーを搭載し、スマートフォンと連携して在庫管理できる容量113Lの1ドア冷蔵庫。価格はオープンプライスで、直販価格は87,780円。

スマートストッカーのR-KC11Rの収納例(2段目と5段目)

家族で飲む野菜ジュースのパックや、毎日食べる米、まとめ買いする水、冷凍食品など、残量を把握しておきたい食品を管理できるのが特徴。スマホの「日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ」に登録しておくと、残量が少なくなった時に通知され、購入サイトへ移動してスムーズに買える。

この機能により、普段行なっている冷蔵庫の中身確認、足りない食材の把握、献立を考える、食材を購入するという一連の“ルーティン家事”の負担を、スマートストッカーが軽減。ストック切れを防ぎつつ、ムダを省くなど、「つながる家電」で新たな価値を提供できるとしている。

日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ
2段目と5段目の重さからストック状況が分かる

庫内の温度は冷凍(約-18℃)/冷蔵(約2℃)/常温(約15℃)の3種類から1つ選んで指定する「ぴったりセレクト」。冷凍または冷蔵だけでなく、常温で保存する食品をパントリー代わりにまとめてストックする使い方も想定している。

庫内の2段目と最下段の5段目に重量センサーを備え、食品が少なくなるとスマホに通知。ストック状況を外出先でも確認できる。例えば「水1L」などの名前と写真、購入するサイトを登録しておき、5段目に水を入れるルールにしておけば、あらかじめ指定したよりも水が少なくなった(5段目が軽くなった)時に、アプリに通知が届き、すぐにサイトへ移動して買える。サイトの登録は、ブラウザ画面からの入力と、URL入力に対応する。

指定した重さより軽くなると、スマホアプリに通知

冷蔵時は、ドアポケットを除く庫内温度が約2℃、湿度約80%の「まるごとチルド」状態となる。サラダにラップをせずに一時保存しても乾燥を抑えられ、食品の鮮度を保てる。

デザインは、キッチンだけでなくリビングなどにも置きやすいシンプルでフラットな形状。前面はヘアライン調の鋼板ドアで質感を高めた

大容量HX/HWシリーズは、最上段でもペットボトルを立てて保存

HX/HWシリーズ「R-HX54R」と「R-HW54R」は、定格内容積540Lの6ドア冷蔵庫。省スペースながら大容量を実現したことや、独自の鮮度保持機能を強みとしている。

R-HX54Rの冷蔵室

コロナ禍で在宅ワークや外出自粛により自炊機会が増える中、できるだけ大容量の保存や、まとめ買い/作りおきした食品の鮮度を維持した保存などのニーズの高まりを受けて製品化された。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に34万円前後、32万円前後(いずれも税別)。

本体幅65cmで大容量の540Lを実現し、主に冷蔵室部分や天井面の薄壁化によって内容積を拡大した。本体サイズを維持したまま、前年モデルに比べて定格内容積を20Lアップしている。

最上段にも500mlペットボトルを立てて収納できるようになり、奥まで広く使える。ペットボトル以外にも、ドアポケットに入りきらなかったビンの調味料や、1Lの紙パック入り飲料なども立てて収められる。

最上段にも500mlペットボトルなどを立てて収納できる

冷蔵室に採用している「まるごとチルド」は、棚スペース全体を約2℃で保持する機能。棚のどこに置いてもチルド温度帯で保存でき、食材や作り置きした料理の鮮度を長持ちさせるという。

さらに、乾燥を抑えながら凍らせない約1℃で保存する「特鮮氷温ルーム」も備える。ルーム内の温度を保ちながら、うまみを守れる点を特徴としている。

2020年度モデルR-X51N(左)と、新しいR-HX54Rで採用したまるごとチルド(右)の比較
2020年度モデルR-S40Nの氷温ルーム(上)と、新モデルR-HX54Rの特鮮氷温ルーム(下)では、2日間の保存で変化が