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セイコーインスツル、作業員の安全を遠隔で見守る「腕時計型バイタルセンサ」

 セイコーインスツルは、作業員の安全を遠隔で見守る「腕時計型バイタルセンサ」の新モデルを、3月末に発売する。価格はオープンプライス。法人向け製品で価格は非公表。

「腕時計型バイタルセンサ」

 建設現場等の作業員の安全・見守りを遠隔で行なうためのウェアラブルデバイス。体表面温度/脈拍/加速度センサーを内蔵し、使用者の体表面温度、脈拍などの生体情報をはじめ、転倒などによる加速度の異常を920MHz帯無線を使って、専用のベース(親機)に一定間隔で送信、作業員の状態を遠隔で確認できるという。

 通信に920MHz帯を使用しているため、無線LANやBluetoothなどの2.4GHz帯と比べ通信距離が長く、障害物の多い室内でも電波が届きやすいとしている。このほか、専用のルータ(中継機)を活用することで、広範囲での安定した通信も可能。

また電池式を採用しており、毎日の充電が不要。ボタン電池(CR17335A)一つで約1年間稼働し、充電忘れによるバッテリー切れを心配する必要がないとしている。

 新モデルは、現場での操作性や装着性、堅牢性を高めるためにデザインを一新。時刻/体表面温度/脈拍を表示する液晶画面を新たにレイアウトすると共に、緊急事態が発生した際、使用者の判断で警告を発信できるヘルプボタンも搭載したという。

 本体サイズは50×22×57mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約70g。本体の材質はプラスチック。ベルトの材質はナイロン。防水性能はIPX5/7。

時計の表側(左)と裏側(右)。2018年5月に発売した前モデルを、建設現場の意見をフィードバックして大幅改良。実用性をアップして新たに発売する