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ダイソン、電気自動車の開発プロジェクト閉鎖を発表
2019年10月11日 13:16
ダイソンは10日、同社創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏名義で、電気自動車の開発プロジェクトを閉鎖すると発表した。
閉鎖の理由として氏は、製品やチームに問題があったわけではなく、単に商業的な成功がなし得ないからだとしている。
同社は今後も、リスクを取った技術開発を引き続き行ない、新しい製品をリリースするという姿勢は継続するという。なかでもソリッドステートバッテリーの製造に注力するとし、そのほかセンシング技術、ビジョンシステム、ロボット工学、機械学習、AIへの投資も行なうとした。
2017年に設立した大学「dyson institute of engineering and technology(ダイソン工科技術大学)」への25億ポンドの投資を始め、マルムズベリー、ハラビングトン(ともに英ウィルトシャー州)、シンガポールなど、世界各地の拠点での事業拡大は引き続き行なっていくという。
電気自動車チームに対しては、むしろチームの功績を称えており、開発チームのメンバーに対しては、できるだけ早くダイソン内で別の役割を見つけるために努めているという。また代替の役割がないか、別の業務に従事したくないメンバーも、敬意をもってサポートしたいとしている。