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ダイキン、R32冷媒に関する特許の無償開放を宣言 ~2011年以降の申請分を追加開放

 ダイキン工業は、HFC-32(R32)冷媒に関する特許のうち、2011年以降に申請したものについて、R32単体利用の空調機の製造販売において無償開放すると宣言した。

 R32冷媒を利用した家庭用空調機は、同社が2012年に世界で初めて販売。現在、同冷媒を用いた家庭用・業務用空調機は、世界60カ国以上で販売されているという。

 同社は、2011年に途上国へ、2015年に世界に対して、同冷媒に関する特許93件の無償開放を行なっているが、今回の無償開放は、2011年以降に申請した特許に関するものだとしている。

 本無償開放に伴い、事前許可や契約なく、特許を利用できるようになるとしている。なお、無償開放の対象となる特許と、今回の宣言に関する詳細な内容は、同社のホームページに記載されている。

 今回の宣言の背景には、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」の2016年改正(通称、キガリ改正)により、例えば日本などの先進国は、2036年以降に代替フロン(HFC)を85%以上削減する必要があることが挙げられる。