ニュース

ボッシュ、日本向けe-MTBのドライブユニット新シリーズ「Performance Line CX」

 ボッシュは、日本向けe-MTBのドライブユニット「Performance Line CX(パフォーマンス ライン シーエックス)」を2020年より発売する。そして、そのドライブユニットを搭載するトレック製とスコット製e-MTBの日本国内向けモデルを発売すると発表した。

 ボッシュが世界で展開するプレミアム電動アシスト自転車用ユニット「Bosch eBike Systems」は、今年で10年目を迎える。日本では街乗り向けのドライブユニット「Active Line Plus」を搭載するe-bikeが5つのメーカーから発売されている。

今年で10年目を迎える「Bosch eBike Systems」

 ヨーロッパでe-MTBという新しいカテゴリーを生み出したボッシュ。その爆発的なブームを牽引してきたドライブユニット「Performance Line CX」がフルモデルチェンジし、世界同時発売される。

ヨーロッパでブームとなっているe-MTB

 開発コンセプト“Uphill flow(坂を駆け上がる楽しみ)”を実現するために専用開発されたドライブユニットは、マグネシウム材の使用と内部機構の新設計により25%の軽量化、48%の小型化を達成しつつも、内蔵される複数のセンサーにより機敏かつ圧倒的なパワー(最大出力トルク75Nm)を実現するとしている。

コンパクトなサイズとなった「Performance Line CX」

 コンパクトなサイズとなったドライブユニットは、より高い自転車フレームの設計自由度をもたらすため、最新MTB用フレームのトレンドである「短いチェーンステイ長(クランク軸からリアホイール軸間距離)」を達成する。

 さらに、「Performance Line CX」にはe-MTB用途に特化したアシストモード「eMTBモード」を新たに搭載。モードを選択すると、ライダーの踏み込み力に応じた最適なアシスト力が瞬時に提供されるという。そのため狭いスペースでのターンや、滑りやすい斜面を駆け上がる等のテクニックを要するシチュエーションでも、モーターパワーを意のままに操れる異次元のライディング体験“Uphill flow”を提供するとしている。

ディスプレイとスイッチが一体型となった。サイズもコンパクトに

 また、ディスプレイ「Purion(ピュリオン)」も日本でローンチされる。これまではハンドルのセンター部分にディスプレイ、操作スイッチが左ハンドル付近に設置されていたが、「Purion」は“親指で全てをコントロールする”というコンセプトのもと開発されている。日常の街乗りからe-MTBまで、幅広いライダーから支持を得ているディスプレイとスイッチの一体型のコンパクトなサイズが特徴だ。バッテリー「PowerTube400」(容量約400wh)は、インチューブタイプの「PowerTube500」の派生モデル(搭載車レビュー記事はこちら)として、こちらも新しく日本モデルに搭載される。

バッテリーはインチューブタイプの「PowerTube400」(容量約400wh)

 なお、トレックとスコット製の最新e-MTBの詳細は両社から発表される予定だ。それぞれの詳細は発表後にあらためてお伝えしたい。