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毎日の食事や薬の服用通知も、離れて暮らす家族を見守る「TELLBO」をユカイ工学とハウステンボスが開発

 ユカイ工学とハウステンボスは、毎日の食事や薬の服用時間などを知らせてくれる、シニア向けコミュニケーションロボット「TELLBO(テルボ)」を共同開発した。5月31日に、ハウステンボスから発売される。価格は、TELLBO本体とぬいぐるみ、ドアセンサが同梱される「TELLBO基本セット」が39,600円。さらに通信料として月額1,290円が必要。基本セットを2年間の分割払いで購入する場合は、通信料込みで月額2,980円(いずれも税抜)。

コミュニケーションロボット「TELLBO(テルボ)」

 離れて暮らす家族の見守りができるコミュニケーションロボット。nanoSIMカードを挿入されており、Wi-Fi環境がなくてもスマートフォンにメッセージなどを送信できる。TELLBO本体はぬいぐるみに収納されており、お腹を押すとメッセージが録音され、登録したスマホに送信できる。

 TELLBOから受けた音声は文字に変換してメッセージが届くため、受け取る側の状況によって音声を聞かずにメッセージの内容を確認できる。スマホから返信する場合も、チャット感覚で文字入力または音声入力が可能。

 なおTELLBOと接続するスマホは、あらかじめペアリング設定などをスマホから行なうが、設定後は遠隔でのやりとりが可能。登録したスマホからのメンバー招待機能を使えば、家族を簡単にグループにでき、すべてのメッセージを共有できる。

お腹を押すとメッセージが録音され、登録したスマホに送信できる
TELLBO本体はぬいぐるみに収納されている

 タイマー機能も備え、「起床/朝食/昼食/夕食/就寝/薬の服用」などをスマホであらかじめ設定しておくことで、毎日繰り返す決まり事を発話で知らせてくれる。不定期な来客、通院や外出などの1回限りの予定の場合も通知可能。TELLBOから発話だけでなく、登録したスマートフォンにも通知される。

 このほか、同梱のドアセンサは加速度センサーを搭載し、ドアに取り付けることで開閉状況も通知。離れた場所から家族をやさしく見守れるという。別売のセンサも用意し、部屋の温湿度と明るさを検知する「部屋センサ」、人の接近を検知する「人感センサ」、鍵の開閉を知らせる「鍵センサ」をラインナップ。ドアセンサも別売で追加でき、いずれも価格は3,980円(税抜)。センサは最大8個接続でき、見守りたい内容によってさまざまな組み合わせが可能。

各種センサを別売する

 ぬいぐるみは2種類から選べ、デザインはハウステンボスのシンボルの1つである風車をモチーフにしている。風車のお世話をする風車係のフルック(茶色)と、その双子の妹カーレル(黄色)から選択可能。

 本体サイズは、約90×150mm(直径×高さ)で、重量は約280g。通信機能はLTEとBluetooth。付属のACアダプター(100-240V)から給電する。ぬいぐるみサイズは、約230×190×300mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約160g。ドアセンササイズは、約230×190×300mm(同)、約30g。電源は単四形乾電池2本。

 今回の共同開発は、ロボットを活用するホテルやアミューズメント施設を本格展開するハウステンボスが、今後求められるであろうコミュニケーションロボットを手掛けたいという考えから「TELLBO」の誕生に至ったという。ユカイ工学は2015年より発売しているコミュニケーションロボット「BOCCO」を活用した製品開発支援を行ない、IoT・ロボットに必要なソフトウェアとハードウェアのすべてを提供するという。

 なお月額料金は3年目以降は1,740円で、2年以内に解約した場合は違約金として12,000円が別途必要。分割払いで購入した場合に2年以内に解約すると、基本セットの返品の必要はないが、基本セットの割賦料金分の1,650円は完済まで支払いが継続する。このほか、本体購入時には通信契約の事務手数料として別途3,000円が必要になる。

TELLBOは、ユカイ工学が販売するコミュニケーションロボット「BOCCO」を活用