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2019年の花粉量は今年の7倍を予測、パナがウェザーニューズ連携のエアコンセミナー開催
2018年10月18日 06:00
パナソニックは、気象情報会社ウェザーニューズと連携した、最新ルームエアコン「エオリア」のメディア向けセミナーを開催した。セミナーでは、ウェザーニューズ所属の気象予報士から、2019年は花粉の飛散量が関東では今年の7倍になるという予想も発表。エオリアの特徴である、空気清浄機能についても言及された。
会場には、ウェザーニューズ メディア・放送気象事業本部・坂田 真一氏が登壇。2019年の花粉飛散傾向予想について、「全国平均で平年比1.6倍になる見込み」とコメント。
また、ウェザーニューズ所属の気象予報士・依田 司氏との電話中継も行なわれた。依田氏は、「2019年は花粉が本当にやばいです。2018年比ですと全国平均で2.7倍、関東に至っては2~7倍になるとも予想されています。今まで花粉症ではなかった人も、花粉の飛散が多くなると発症する可能性が高くなります」と述べた。
花粉飛散量の増減には夏の天候が影響しているという。2018年は全国的に猛暑日が続いたことから植物の成長が促され、2019年の花粉飛散量増加につながるとしている。
市区町村ごとのPM2.5や花粉の飛散予測のデータを元に、AIが先読み空気清浄
こうした花粉対策として、パナソニックはルームエアコン「エオリア」の新モデルに、「AI先読み空気清浄」機能を搭載。エアコン本体がウェザーニューズと連携し、市区町村ごとのPM2.5や花粉の飛散予測のデータと、エオリアAIが学習した住宅環境をもとに、その日の部屋の空気が汚れるタイミングを予測。汚れる前に内部の可動式フィルターを稼働させ、自動で空気清浄運転を行なう。
エアコン本体は無線LAN経由で、スマートフォンから操作可能。ウェザーニューズから天気・気温・PM2.5や花粉の飛散情報は、市区町村単位・1日単位で自動取得される。住宅の気密性・換気・窓の開閉状況などの環境をそれまでの運転データをもとに解析する。住宅環境の判定はAIの学習により日々補正され、使うほどに精度が向上するという。
なお、従来モデルで空気清浄運転を行なう際は、本体のホコリセンサーが主に使われていた。センサーでPM2.5や花粉を感知してから空気清浄するため、空気が汚れてから清浄する以外の方法がなかった。「AI先読み空気清浄」では空気が汚れる前に先読みして清浄するため、部屋をより清潔に保てるという。
このほか内部の清潔機能として、熱交換器にホコリが付着することを防ぐ「ホコリレスコーティング」や、防汚・防カビコーティングを施したクロスフローファンなどを採用している。
また新モデルでは、スマホアプリに「これから○○分外出」と不在時間を入力すると、外出時にエアコンを切るべきか、つけっぱなしにするべきかを判定してくれる「つけっぱなし判定」を搭載。運転をオンorオフにした場合の、電気代と帰宅時の室温が表示され、比較することができる。
2019年モデルの発売は10月下旬を予定。最上位モデル「WXシリーズ」は、暖房能力5.0~10.6kWの6機種をラインナップ。価格はオープンプライス。店頭予想価格は32~43万円前後(税抜)。
暖房能力2.5~10.6kWの11機種をラインナップした「Xシリーズ」も用意。価格はオープンプライス。店頭予想価格は26~41万円前後(税抜)。WXシリーズとの違いは、省エネ性能や、室外機の塩害仕様の有無など。