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2019年の花粉シーズン予測、関東は2月中旬からスタートする見込み

 日本気象協会(JWA)は、2019年春の花粉についての飛散予測(第3報)を発表した。第3報では、各地のピーク予測を新たに発表している。

019年春の花粉についての飛散予測(第3報)。各地のピーク予測

 スギ花粉のピーク時期は、福岡は2月下旬から3月上旬、広島・大阪は3月上旬、高松・名古屋は3月上旬から中旬となる見込み。東京は3月上旬から4月上旬までの約1カ月と、多く飛ぶ期間が長くなると予測。金沢と仙台では3月中旬から下旬にピークを迎える見込みだという。

 スギ花粉のピークが終わった後は、ヒノキ花粉が飛び始め、その後ピークを迎える。福岡は3月下旬から4月上旬、広島・大阪は4月上旬、高松・名古屋・東京は4月上旬から中旬としている。金沢と仙台は4月を中心にヒノキ花粉が飛散するが、飛散量は他地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みだという。

花粉シーズンは2月中旬スタート

 スギ花粉の飛散開始時期については、2月中旬に九州や四国、東海、関東地方の一部から花粉シーズンがスタートする見込みだという。

 2019年1月~2月は、気温が北日本ではほぼ平年並み、東日本は平年並みか高く、西日本は平年より高くなる予想。2018年12月の気温が平年より高かったため休眠が遅れた上、これから2月にかけての気温が高めで経過し、スギの雄花の休眠打破が遅れる見込みで、2019年春のスギ花粉の飛散開始は、東日本と西日本で例年より遅くなるという。

2019年スギ花粉前線

 なお2019年春の花粉飛散量は、例年比でみると、東北から近畿でやや多い地方が多く、中国地方は多くなる見込みとしている。四国は例年並みで、九州は例年並みか多めとなる予測。北海道は例年を下回るという。

 一方前シーズンと比べると、北海道から関東甲信、東海は少ない傾向だが、北陸では多いかやや多い見込み。秋田県は前シーズンの飛散量が少なかったため、前シーズン比較で「非常に多い」予測となる。

花粉量予測(例年比)
花粉量予測(前シーズン比)