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東芝、業界初の「コードレス衣類スチーマー」は、アイロン利用もできる1台2役

 東芝ホームテクノは、衣類スチーマー「La・Coo S(ラクーエス)」にコードレスタイプの「コードレス衣類スチーマー TAS-X4」を追加し、11月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は14,000円前後(税抜)。

「コードレス衣類スチーマー TAS-X4」

人気の衣類スチーマーの課題は、コードが邪魔

 近年、衣類スチーマーの人気が高まっているが、同社の調査によれば、衣類スチーマーの需要は、2013年が6万台だったのに対し、2018年は76.3万台の見込み。5年で10倍以上の伸びを示している。さらに2018年は、衣類スチーマーがコードレスアイロンの台数を上回ることが予測されている。しかしユーザー調査の結果、衣類スチーマーでの1番の不満は「電源コードが邪魔」だったという。

 「コードレス衣類スチーマー」は、業界初となるコードレスタイプの衣類スチーマー。衣類スチーマーは、吹出口が地面と垂直なため、タンク内の水を気化室へ送るためには、スイッチを押す圧力かポンプが必要だった。ポンプを駆動させるための電力が必要なために、コードレス化が難しいとされていた。

 今回のコードレス化に際しては、レバーを押している間だけ開くバルブ(弁)を開発。これにより、ポンプを搭載せずともタンク内の水を安定的に気化室に滴下させ、連続してスチームを発生できるようになったという。

 本機は、コードレスアイロン同様にバッテリーは搭載せず、蓄熱式で稼働。そこで開発にあたっては、水タンクや気化室の配置変更、部品の軽量化も実施することで、蓄熱構造を搭載したという。再立ち上げ時間は約40秒。

衣類スチーマー需要は、2013年が6万台、2018年は76.3万台の見込み
2018年は、衣類スチーマーがコードレスアイロンの台数を上回る予測
衣類スチーマーの1番の不満は「電源コードが邪魔」
押している間だけ開くバルブで、コードレス化を実現

たっぷりスチームで、アイロン利用もできる

 スチームは「シャワースチーム」「スチーム」の2段階式で、1分あたりのスチーム量は12/9ml、コードレス時のスチーム持続時間は1分30秒。タンク容量は約65mlで、スチーム孔は8個。

シワ付きのシャツもスチームでスッキリ。写真左はスチーム前

 従来品通り、本体はアイロンとしても利用可能。かけ面の温度は、高/中/低(約200/160/120℃)に設定できる。細型の先端の「楽がけライン」や、持ちやすい「オープンハンドル」も引き続き搭載する。

 またコードを接続して運転時間を気にせずに使うこともでき、コード接続時のスチーム持続時間は最長7分10秒。コートなどの厚地やシワの多い服へのスチーム、シーツなど広い面積のアイロンがけに便利。

 本体サイズは約71×179×137mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約0.71kg。消費電力は1,200W。コードセット、スタンド、収納袋、水量カップが付属する。カラーは、シルバー、レディッシュブロンズの2色展開。

コードレスでスチームを出している
スタンドに設置した本体
スチームレバーの上側に、スチーム量切り替えスイッチを配置
給水口
立ち上げ中はLEDが点滅、立ち上げ完了すると点灯に変わる
スタンドにはローラーが搭載され、取り出しやすい
スタンドに設置した、電源コード先端を拡大
本体側の電源接点部
コード付きで使う場合は、コードをセットしてロックする

コード付き衣類スチーマーの下位モデルも発売

 また、2017年11月末発売のコード付き衣類スチーマー「TAS-X3」の下位モデルとして、「TAS-M3」が11月初旬に発売される。価格はオープンプライス。店頭予想価格は6,000円前後(税抜)。

 スチームは1段階ショット式で0.5ml/回、タンク容量は約55ml。かけ面温度は中温約150℃。本体サイズは約70×163×124mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約0.60kg。消費電力は950W。スタンド、水量カップが付属する。カラーは、ブルー、ピンクの2色展開。

「TAS-X3」のブルー(左)、ピンク(右)