ニュース

JINS、世界一集中できる環境を目指した会員制ワークスペースをオープン

 JINSは、世界一集中できる環境を目指したという会員制ワークスペース「Think Lab(シンク・ラボ)」を、飯田橋グラン・ブルーム29階に本日オープンした。会員費は、オープンスペースが月5回利用35,000円〜、回数無制限なら月額70,000円(ともに税抜)。

JINSが展開するワークスペース「Think Lab」

 予防医学研究者の石川善樹氏監修のもと、人の集中状態に最適な環境を目指したワークスペース。ココロやカラダの状態が分かる、センサー内蔵の眼鏡「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」での実証データや、科学的根拠に基づき、集中に必要な要素を集約したとしている。

 「人が集中するには、緊張感のある適度なストレスと、十分にくつろげるリラックスが必要で、禅のような状態がベスト。そのため神社仏閣の構造を取り入れ、高野山のような環境を目指しました」(石川氏)

 これを受けて、建築家の藤本壮介氏が空間デザインを担当。鳥居をくぐり(入り口)、参道を通り(薄暗く細い廊下)、手水をして(開けた場所)、拝礼を行ない(仕事)、本殿に入る(集中)という神社仏閣の構造をもとに、集中のための空間をデザインしたという。

大きな扉を開けて中に入ると、まず薄暗く長い廊下を通る
その先には都内が一望できる開けた空間が広がる

 オープンスペースのデスクは、すべて窓に向かって配置されており、これは禅から来ているもので、向かい合うよりも集中できるとしている。

 デスクは窓から3列に並び、それぞれの列で椅子と机が異なるのも特徴。窓に面した前列は椅子も机も低く、椅子は大きくリクライニングできる。中列はやや前傾姿勢になる形状の椅子と、高さのある机を設置。そして後列の椅子は、座面も背もたれも小さい。これにより、前列はリラックスすることでアイデアを創出し、後列は緊張状態を高めてデスクワークを進めるなど、それぞれに適した集中ができるという。

オープンスペースのデスクは3列、すべて窓に向かって配置されている
前列の椅子は低く、リクライニング機能もある
中列の椅子は自然と前傾姿勢になる形
後列の椅子は座面が小さく、高めに設計

 1人用のデスクのほかにテーブル席もあり、オープンスペースは全162席。また、各列や通路の仕切りには、パーテーションではなく植物を使用しており、圧迫感がなく、リラックス効果も得られる。

オープンスペースにはテーブル席もある
各列の仕切りには植物を使用

 このほか有料の個室集中スペースが12席あり、立って仕事できる可動式の机や、ソファ席などが用意されている。各席は、椅子や机はもちろん、スペース自体の形状やデザインも多彩。

 また、複数人で1室を利用する月契約のオフィスルーム(8室)、会議や来客に対応できる時間制の有料ミーティングルーム(4室)も。ガラス張りだが完全個室のため、プライベート事務所として使用できる。

個室スペース。各席でインテリアが異なる
オフィスルーム
ミーティングルーム

 休憩にはカフェスペースを利用。リラックスできるソファ席で、JINSのパートナー企業のドリンクが無料で飲める。コーヒーや紅茶はもちろんビールまであり、これらも集中力を高める効果を狙った商品構成になっているという。

カフェスペース
ドリンクは無料

 オフィスルーム1室は月額30万円(税抜)で、利用者ごとにプラス70,000円(税抜)がかかる。会員費とは別に、個室集中スペースは1時間1,000円、ミーティングルームは部屋のサイズで料金が異なり、30分1500円〜(すべて税抜)利用できる。

センシング・アイウェア「JINS MEME」の貸し出しも。眼球や身体の動きから集中度合いがわかる
ワーキングスペースとは少し離れた場所に畳スペースがあり、ヨガの指導などを行なうという