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ドン・キホーテの情熱価格12,800円のコードレスティッククリーナーを使ってみた
2017年10月12日 07:00
驚安のお店として有名なドン・キホーテ。そのプライベートブランド「情熱価格PLUS(プラス)」シリーズから、コードレス掃除機が発売された。製品の特徴は商品名を読んでもらえれば理解できるだろう……その名もズバリ「長持ちバッテリー搭載で強力にゴミを吸い取るスティッククリーナー」だ。
メーカー名 | ドン・キホーテ |
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製品名 | 長持ちバッテリー搭載で強力にゴミを吸い取るスティッククリーナー「JPCL-14425-WHBR」 |
価格(編集部調べ) | 12,800円(税抜) |
ドン・キホーテの公式ショッピングサイトでは商品が見つけられず、実店舗で購入後に、商品は自宅に届けてもらった。コンパクトな箱を開梱すると、本体と延長パイプ、T型ノズル、スキマノズルなどが入っている。
組み立てると、本体上部の手元に近い場所にバッテリーやモーター、ダストボックスなどが集中して配置されている。重心が手元近くにあるため、クリーナーの先端方向は軽く感じられる。当然、自立はしないので、使っていない時には立て掛けておく必要がある。
メインで使うことになるT型ノズルを見ると、前後それぞれに2つずつローラーがある。あとは吸込口があるだけの、かなりシンプルな構造だ。
まずはバッテリーを充電器に着けて、充電する。装着すると赤く点灯していたライトの隣が、緑色に点灯する。この緑色のライトが点滅すれば、充電は完了。そのあたりの説明は、マニュアルを読まずとも、充電器にプリントされているのでわかりやすい。
充電器も本機の特徴の1つ。たしかに50分もしないで満充電となった。充電式のコードレスクリーナーを普段使っていると、コンセントが外されているのに気が付かず、充電し忘れていることもたまにある。そんな時にも、50分で満充電できるのは心強い。
フィルター部はどうなっているか? 本体をグリッとひねると半分に別れる。モーター部とダストボックス部の2つに分割される構造だ。出てきたのは、2種類のフィルター。究極にシンプルな設計となっている。
充電50分で部屋全体を掃除できる長時間駆動が可能
本体に延長パイプとT型ノズルを着けて、床掃除をしてみる。重心は、ほぼ手元にあるため、ノズルの先端を左右や上下に軽々と振れる。
電源ボタンを押し、ターボモードに切り替えると、フローリングにヘッドが吸い付くような手応えを感じる。吸い付きが良すぎるのか、ノズルのローラーの回転が悪いのか、前後に動かすのに力が必要になるほどだ。
吸引力がどのくらいあるのかも、畳に麦茶をバラまいて吸い取ってみた。ゆっくりとヘッドを動かせば、乾燥した麦茶なら難なく綺麗に吸い取ってくれた。
今回は、広い一軒家を掃除して、一度の充電でどれくらい掃除ができるものかを試してみた。一階にはフローリングのダイニングとリビング、それに畳敷きのリビング、8畳の部屋、それにキッチンと廊下、バスルームなどがある。階段を上ると、8畳ほどのフローリングのスペースと、10畳と8畳の部屋がある。
仕様表では標準モードで45分、ターボモードで22分、駆動するとある。途中で止まっても、50分の充電でまた使い始められることを考え、ターボモードでじっくりと掃除することにした。
あまり使っていない2階は後回しにして、1階から掃除を始めた。リビングなど、広いスペースを隅々まで掃除していると、T型ヘッドの幅が広ければいいのになぁと思ってしまった。だが、ダイニングのテーブルや椅子の下を掃除する際には、狭いT型ヘッドでもすき間まで入れられて使いやすい。
1階の掃除を終えて、2階へ進む。階段では、重心が手元に近いタイプの方が、ラクに持ち運べる。この時点で、掃除開始から15分以上が経過している。
2階に上がり、8畳と10畳のフローリングと、8畳の和室を掃除。クリーナーの吸引力は全く落ちないが、筆者の集中力は確実に落ちている。隅々までキチンと掃除しようと心に決めて始めた掃除だったが、2階については自信がない。
そんな2階もだいたい終わり、最後に階段を掃除。延長パイプを外し、本体に直接T型ノズルを着けて、ハンディ仕様にした。立っている段の2段上を掃除しながら降りていく……と、その途中でバッテリーが突然切れた。
掃除開始から28分弱(途中で何度か掃除機をオフにした時には、ストップウォッチもオフにしている)。メーカーの仕様表には、ターボモードでの駆動時間は22分とあるので、今回はそれを上回ったことになる。
T型ノズルを使っている点だけを書いたが、途中では窓のサッシを掃除する際などに、スキマノズルに付け替えている。サッシに隠れたゴミを一気に吸い取っていってくれた。
階段の数段を残してバッテリーが切れたので、どれくらいのゴミが取れたか、成果を確認してみた。
使用前に、どんな風にダストボックスが開くのかを確認していたので、部屋の中ではなく、ベランダで見ることにした。ガバッとダストボックスを開くと、ある程度のゴミが周辺に散らばる。部屋の中では避けたい作業だ。
フィルターにこびりついたゴミは、意外とスムーズにフィルターから剥がれるように取れていった。とはいえ、綺麗好きな人であれば、この作業では手袋などを使って行ないたいと思うだろう。
クルマの車内掃除にも便利
部屋の掃除が終わったところで、妻から「あっ! バッテリー切れちゃった!? あぁぁあ」と残念そうに言われた。理由を聞けば、クルマの掃除もしてほしかったたのこと。
じゃあもう一度充電してからクルマを掃除しよう、ということになった。こういう時に、50分で満充電できるのは心強い。何か別のことをしていれば、50分などはあっという間だ。
クルマのマットを外に出し、マットと車内を掃除していく。この時は、延長パイプを外し、T型とスキマノズルを交互に使いながら掃除した。部屋の中と違い、砂利やお菓子の食べかすなどが多いが、持ち前の吸引力でどんどん吸い込んでくれる。
特に、ノズルを通るサイズなら、けっこう大きな砂利でも一発で吸い取ってくれた。吸引力の強さが実感できた。
クルマの掃除でのクリーナーの駆動時間は、約12分。1度充電しておけば、ターボモードでも2回くらいは掃除できる。長期旅行などの時には、クルマの中に備えておいてもいいだろう。
充電の速さと駆動時間のバランス、吸引力の強さには満足だが……
50分で満充電できるのは心づよい。バッテリー自体は、同機以外にも電動工具などに使われている汎用タイプのようで、Amazonで調べると、4,000円前後から買えることがわかる。もし、バッテリー1つでは足りない場合は、予備バッテリーを気軽に購入できるのだ。
また、標準モードで45分、ターボモードで22分という駆動時間も嬉しい点。一人暮らしでそれほど広くはないワンルームであれば、一度の充電で何度も部屋全体を掃除できるだろう。
気になる点は、パカッと開くとゴミが散乱するダストボックス。接続部が特に補強されているわけではないので、何百回も開閉すると壊れてしまうのではないか、という不安もある。
そうした点も踏まえて、12,800円(税抜)とリーズナブルな、ワイヤレススティッククリーナーとして購入するのは、悪い選択肢ではない。