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日立、洗濯容量12kg、薄手の毛布4枚がまとめて洗える縦型洗濯乾燥機

共働き世帯やまとめ洗い派に便利な大容量洗濯機

 日立アプライアンスは、縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ BW-DX120B」のメディア向け説明会を都内で開催した。6月中旬に発売したばかりの新モデルで、洗濯容量は業界最大12kg、乾燥容量6kgの大容量タイプの縦型洗濯乾燥機。価格はオープンプライス。店頭予想価格は25万円前後(税抜)。

縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ BW-DX120B」
本体上部
フタを開けたところ
内フタと開けたところ

 洗濯物の量が多い家庭や、週末にまとめて洗うことが多い家庭向けの大容量洗濯乾燥機。「毛布」コースでは洗濯容量の上限を6kg、洗濯~乾燥容量の上限を3.6kgとし、薄手のシングル毛布なら4枚、タオルケットなら6枚、レースのカーテンなら14枚を一度にまとめて洗える。

薄手のシングル毛布なら4枚まとめて洗うことができる

 日立アプライアンス 商品戦略本部 ユーティリティ商品企画部 部長代理 玉川博康氏は製品開発の背景について、共働き世帯の増加、コインラインドリーの増加を挙げる。

ファミリー世帯や共働き世帯のまとめ洗いのニーズに応える12kgの大容量
日立アプライアンス 商品戦略本部 ユーティリティ商品企画部 部長代理 玉川博康氏

 「毛布など家で洗いたいというニーズはあるのに、実際には洗えないというケースが多い。新モデルでは、設置面積を変えずに大容量化をはかっている。幅、奥行きは前年機種と同じで、高さだけ20mm高くなっている。洗濯槽を高くすると揺れも大きくなってしまうが、振動を抑制するバランスリングを改良したことで、これまでと変わらない使い勝手を実現している。ファミリーはもちろん、共働き家庭に便利な製品」と語った。

洗剤の種類や汚れを検知、自動で運転を制御する「洗剤・汚れセンサーシステム」

 新モデルでは新たな機能として「洗剤・汚れセンサーシステム」を搭載。洗剤の種類や汚れの量を見て、洗い方を自動で調整するというもので、これまではユーザーに任せていた洗い方の設定を本体で自動で行なう。同システムでは、センサーにより粉末洗剤か液体洗剤かを見分けて、洗剤を溶かす時間を調整、すすぎやすい濃縮タイプの液体洗剤であれば、すすぎ回数を自動で2回から1回に変更する。また洗濯水に溶けだした汚れの量をセンサーで検知、汚れが多かった場合は自動で洗い時間を延長する。

洗剤の種類や汚れを検知して自動で運転を調整する「洗剤・汚れセンサーシステム」を新たに搭載

 洗浄機能では、高濃度洗剤液を衣類に素早く浸透させながら押し洗い・たたき洗い・もみ洗い効果のある「ビートウィングX(エックス)」、衣類に洗剤液をたっぷり散布する「ナイアガラシャワー」を組み合わせた「ナイアガラビート洗浄」を採用する。

 高濃度洗剤液を浸透させた衣類に温風とミストを吹き付ける「温水ミスト」コースや、温風で繊維に潜むダニを加熱した後、すすぎでダニのアレル物質を洗い流す「ダニ対策」コースなども用意する。

温風で繊維に潜むダニを加熱した後、すすぎでダニのアレル物質を洗い流す「ダニ対策」コース
高濃度洗剤液を浸透させた衣類に温風とミストを吹き付ける「温水ミスト」コース。すでについてしまった衣類の黄ばみなども除去するという

 会場では、洗浄力についての実演を行なった。泥や赤ワイン、ケチャップ、チョコレートなど8種類の汚れを染みこませたTシャツを本体で洗い、どれくらい汚れが落ちるかを実験。カレーやケチャップなど一部の汚れは残っていたものの、泥やコーヒーなどはすっきりと落ちていた。

洗濯前のTシャツ。泥や赤ワイン、ケチャップ、チョコレートなど8種類の汚れを染みこませている
洗濯後のTシャツ。一部の汚れは残っているものの、泥汚れなどはすっきりと落ちていた