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キーワードは「上質感」。アクアが小型冷蔵庫のデザインと機能に注力

 アクアは、洗濯機と冷蔵庫の新モデルを、2017年初頭より順次販売するにあたり、製品を展示・紹介する「AQUA 新商品メディアブリーフィング」を開催した。いずれも価格は未定。

2017年にラインナップがそろう冷蔵庫の「COOL Stainless」シリーズ

「上質感」をキーワードに、小型冷蔵庫でも冷凍庫とデザインを重視

 冒頭、新商品戦略とコンセプトについて、アクア 副代表執行役員兼マーケティング&オペレーション本部 本部長の森田昌治氏から、開発の背景について次のような説明があった。

 「近年、平均年収は減り、節約意識が高まっている一方、好きなものや価値があると感じたものにはお金を出す“こだわり消費”が増加傾向にあります。家電選びについても、従来はスペックと価格を徹底比較する傾向が強かったですが、最近はそれに加え、利便性、プレミアム感など、情緒価値も含めた“所有する喜び”に投資する人が増えていることが分かりました」

「近年の消費は、節約と出費の二極化傾向にある」と話す森田 昌治本部長

 そこでアクアは2017年のキーワードを「上質感」と位置づけ、これらをものづくりにどのように活かしていくかを追求したという。

 まず冷蔵庫について同社は、現在日本で発売されている約100機種のうち、大容量モデルが過半数を占め、デザインや素材など選択肢が豊富なのに対し、400L以下は約20機種しかなく、選択肢が限られている現状に着目した。一方で、2人・単身世帯が、日本の全世帯の半数以上を占めていることから、小~中型冷蔵庫のラインナップの拡充を図ったという。

2人・単身世帯は増え続けている
ライフスタイルに合わせて選べるラインナップに

 具体的には、冷凍食品のまとめ買いや、ホームフリージングの需要から、中型クラス以下の冷蔵庫においても、ビッグフリーザーを提案。さらにリビングから見えてもおしゃれなデザインとして、スタイリッシュに見せるステンレス素材を採用した「COOL Stainless」シリーズの第2弾を投入する。

 来年1月10日に発売されるのが、184Lの「AQR-U18」と、157Lの「AQR-U16F」。いずれもステンレス扉を採用した2ドアタイプで、引き出し式のビッグフリーザーを設けた。また幅を52.5cmと広めに確保することで、大きめのオーブンレンジが置けるようにしている。

157Lでも冷凍室を大きく確保した「AQR-U16F」。オーブンレンジが置けるよう、チップテーブルは耐熱仕様となっている

洗濯機には洗濯の様子が見えるガラストップを採用

 一方洗濯機においては、「消費者のライフステージや多様化するニーズにこたえるアクア独自のランドリーソリューション」を提案。なかでも、洗濯中の様子が見えると安心という声が多かったという。そこ新モデルには洗濯機のフタに透明ガラスを採用し、より中の様子を見やすくしたほか、デザインにもこだわったという。

 なお洗濯機の発売日ほか詳細は、後日追って発表するとしている。

新モデル「GLASS TOP」シリーズのラインナップ
中が見やすいガラスのフタは、Rを描いてやわらかさを演出