長期レビュー
パナソニック「ルームエアコン CS-403CXR2」
パナソニック「ルームエアコン CS-403CXR2」 その2
~エアコンのスマートフォン操作は今後必須になるかも!
(2013/10/9 00:00)
前回に引き続き、自宅リビングに設置したパナソニック「ルームエアコン CS-403CXR2」のレポートをお伝えしたい。同モデルは2012年秋に発売された2013年度モデルのルームエアコンのXシリーズの14畳用だ。
今回は「パナソニックスマートアプリ」により、スマートフォンからのリモート操作の設定と使い勝手についてレポートしよう。なお、設置時の無線アダプターの取り付けと基本的な使い勝手は第1回で紹介しているので、そちらを参照いただきたい。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | エコナビ搭載エアコン「CS-403CXR2」(14畳用) |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | ヨドバシカメラ |
購入価格 | 188,360円 |
まずはエアコンのネットワーク接続とアプリのインストール
エアコンをスマートフォンから操作するためには、オプションの「無線アダプター」や「無線ゲートウェイ CF-TC7」を別途取り付ける必要がある。「無線アダプター CF-TA9」は業者に依頼して、取り付けたが、家庭内ネットワークに、「無線ゲートウェイ CF-TC7」の設定は購入者自らが行なう。
とはいえ、ネットワーク設定自体はそれほど難しくはない。
無線ゲートウェイをルーターやネットワークハブの有線LANポートに接続。また、付属の電源ケーブルも接続する。本体前面に「家電接続」というボタンがあるので、それを長押しし、無線の待機状態にしておき、エアコン側の無線アダプターの「登録」ボタンを押す。これだけで、エアコンの無線登録は完了だ。
続いて、スマートフォンにアプリをインストールする。「パナソニックスマートアプリ」はAndroid用、iOS用がそれぞれ用意されている。GooglePlayやiTunesより、他のアプリと同様にダウンロードしよう。
アプリをセットアップする前に2つの注意ある。Android版の場合、事前に「おサイフケータイ」機能の初期設定が必要となる。エアコンの操作にはおサイフケータイ機能は利用しないのだが、他のスマート連携家電もこのアプリで操作するため、初期設定が求められるようだ。
Android、iOSともに必要なのが、CLUB Panasonicへの登録だ。アプリ画面からも新規会員登録はできるが、ブラウザに移動してWebページに各種情報を入力することになるため、事前にパソコンから登録しておくと手っ取り早い。なお、CLUB Panasonicは、パナソニック製BDレコーダーなどをネットワーク経由で操作できるDimoraなどでも利用されているため、すでに登録済みという方も少なくないだろう。
エアコンをスマートアプリに登録する
「パナソニックスマートアプリ」にログインできたら、エアコンを登録しよう。アプリ画面の下中央にある、「機器」をタップして、新規登録を行う。炊飯器など、おサイフケータイ機能に対応している製品は、タッチで登録ができるが、エアコンは「無線で登録」を選択する。有線LANに接続した、無線ゲートウェイの背面に記載されている機器コードを設定画面に入力し、パスワードを設定。無線ゲートウェイを登録することで、連携しているエアコンも登録できる仕組みだ。
ここまでの接続ステップは画面の指示にしたがって進めていくだけで、スムーズにできた。
スマートフォンからエアコンを操作する
アプリのインストールとエアコンの登録が終わったら、スマートフォンからエアコンの操作が可能となる。家族で外出したとき、これから帰るぞというタイミングで、エアコンをオンにしておけば、家にたどり着いたときには、快適な部屋が待っているというわけだ。
暑さに弱いわが家では、夏場、長時間でない外出時にはエアコンをつけっぱなしということも多かった。しかし、このスマートアプリによる遠隔操作が利用できれば、つけっぱなしにする必要がない。
スマートフォンからの操作は非常に簡単で、アプリで運転モード、温度設定、風量、風向を設定してから、送信するという仕組みだ。
使って見てなるほどと思ったのが、安全性を考えてのことか、リモートでは連続動作は設定できない仕組みになっていることだ。設定の送信時に運転時間を30分から120分まで選択することになる。このため、スマートフォンで起動したあと、予定が変更されて自宅に帰るのが遅くなったというときに、着けっぱなしになる心配がない。
さらに、「パナソニックスマートアプリ」では音声による操作にも対応している。アプリ画面の上部に表示されている「マイクマーク」をタップすることで、音声操作の受付画面が表示される。そのときに「冷房オン」や「運転停止」などの対応する言葉を発生することで、音声により設定できる。
ただし、設定ごとにマイクマークをタップする必要があるなど、実用性はまだまだ高いとは言い難い。現時点では画面をタッチして操作する方が早い。
逆に、非常に便利だと感じたのが、使用頻度の高い設定を、「お気に入り」として登録することができる機能だ。登録したお気に入り設定は、アプリ起動時のホーム画面にアイコンを表示することが可能。そのアイコンをタップするだけで、設定が登録された状態の「どこでもリモコン」画面に移行できるのだ。
あとは「設定送信」、「動作時間設定」、「設定送信」の手順を踏むだけだ。ワンタッチとはいかないが、スムーズに好みの設定を送信できる。ただし、この「お気に入り」設定は現在、Android用アプリのみの機能となっており、iOS用では利用できないようだ。
改善を望むとしたら、お気に入り設定に動作時間まで入れてほしいということだ。そうすれば、お気に入りアイコンと、設定送信の2タップでリモート操作ができる。
高い基本機能にリモート操作がプラスされたモデル
「ルームエアコン CS-403CXR2」を設置してから2週間が経った。10月に入り、寒い日、暑い日が入り乱れる気候だが、使っていて機能には概ね満足している。
冷房の効きも非常によく、家族のいる場所をピンポイントで冷やしてくれていることをしっかり感じられた。「頭寒足熱」モードや各種センサーの搭載により、部屋を冷やしすぎることなく、涼しい風を上半身に感じることができた。
そしてリモート操作機能により、出先からのコントロールができるのが本当に便利だ。9月中旬の取り付けとなったため、真夏のピークに利用することはできなかったが、この機能があれば、冷房を付けっぱなしで出かけることは減らせそうだ。
スマートフォンで操作できるリモコンは、パナソニックが先行して発売したが、同様の機能を搭載したモデルも各社から登場し始めている。実際に使ってみて、エアコンのリモート操作機能は今後必須になることが実感できた。