長期レビュー
シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-X2」 その3
シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-X2」 |
ヘルシオの機能や、製品の使い方を詳しく説明している1回目はこちら、油で揚げない唐揚げやとんかつを紹介している2回目こちらから。
■初心者でも簡単! 「さんまの塩焼き」
ヘルシオの過熱水蒸気加熱で魚がどこまでおいしく焼けるのか? 今の季節、どうしても試したかったのは焼き魚。特にさんまは脂がのっておいしい季節である。そこでさんまを2匹用意して焼いてみることにした。
さんまは両面に塩と少量の砂糖をまぶし30分おいた。砂糖を加えたほうがいい焼き色になるのだという。水タンクにライン1以上の水を入れ、メニューから「さんまの塩焼き」を選択。
すると今回は予熱が必要だという。カラー液晶には「予熱時は何も入れません」と注意書きが表示された。予熱も残り10分になると今度は「角皿・アミ・食品を準備します」とアナウンス。予熱が完了すると「予熱完了 角皿・アミ・食品を中段にセットします」とガイドする丁寧さ。これでは失敗しようがない。
さんま2匹をヘルシオで調理。塩と一緒に砂糖も少々ふりかける | メニューで「さんまの塩焼き」を選択 | 予熱のときは何もいれないと教えてくれる |
予熱が残り10分になると、さらに次の行動を促す | 予熱が終了すると、どこに何をいれるか教えてくれるという徹底ぶり | 言われた通りに中段に調理網をセット |
まさに言われるがままに角皿をセットして調理開始。今回は二人分なので、ウォーターグリルで約18~20分といったところだ。約20分後、さんまの塩焼きが完成した。調理網からはみ出そうなサイズだったにも関わらず、頭の先からしっぽの先まで熱が通っている。表面はパリッとしているが、中はしっとりおいしく焼き上がっていて大満足だ。つい勢いで2匹とも食べてしまった。
加熱中、全く煙は出ず、臭いも気にならなかった。全く臭わないわけではないが、許容範囲だ。
ウォーターグリルで加熱する。焼き時間は直火よりちょっと長い | 完成したさんまの塩焼き。外はパリパリ、中はしっとり焼きあがっていた | 脂がたっぷり落ちているのが分かる。アルミホイルを敷いておくと掃除が楽かもしれない |
魚を焼きたいなら、臭いも煙もほとんどないガスコンロの魚焼きグリルを使えばいいと思うかもしれない。この手のオーブン機能の素晴らしいところは、失敗が極めて少ない点にある。
調理中は火加減や焼き加減を気にしなくていいし、片面焼きグリルのように裏返す必要もない。(裏返すときに形を崩して失敗するケースもある!)スイッチを押したら完成するまで完全にお任せ。つまり焼き魚が苦手な方でもストレスなくおいしく調理できるのだ。しかも脂が落ちるのでヘルシー。一度にたくさん焼きたいときにも重宝しそうである。
スタートボタンを押してから完成するまで完全にほったらかしだったが、おいしそうなさんまの塩焼きができた |
■「塩さけ」をヘルシオで減塩する
前回「鶏のから揚げ」でヘルシオの減塩調理のすごさを知った時からどうしても試したかったのが「塩さけ」だ。味が薄くなったりするのだろうか?
そこでスーパーで同じ条件で売られていた塩鮭(輸入もの)を3切れ購入し、2切れはヘルシオメニューで、もう1切れはガスで焼いて、両者を食べ比べてみることにした。
調理網にサラダオイルを塗布したら塩さけを並べる。水タンクの水位は1以上だ。あとは中段にセットしたら、自動/健康サポートメニューの「塩ざけ」で調理、この時のモードはウォーターグリルになる。ガスなら10分とかからず焼けるのに対して、ヘルシオ調理はなんと約25分かかるという。
塩さけを3枚用意 | 2枚はヘルシオ、1枚は網焼きで | メニューで「塩さけ」を選ぶ。どの程度減塩されるかまでは言及されていない |
完成した両者を比べると、火で焼いたほうがやはり照りがあって色も濃い。ヘルシオ版の塩さけに箸を入れるとふんわりしている。しっとり感もあり、ガスで焼いた塩鮭と遜色なくいただける。
調理中の様子 | 完成したヘルシオ版塩さけ |
問題の味だが、大きな違いが出るかと思ったが、明らかに分かるような違いはなかった。味気ない塩鮭になったらどうしようかと思ったが心配無用だ。固形物の塩分濃度の違いは測定できなかったのだが、角皿を見るとかなり焦げた後が随分確認できる。これが流出した塩分かもしれない。おいしさを損なわずに適度に塩分がカットされているとしたら嬉しいことだ。
ヘルシオ版塩さけの裏側 | 上2枚がヘルシオ、下が網焼き | ヘルシオ版塩さけの身は柔らかく、しっとりしておいしい |
塩分とおぼしきものが大量に流れでている | アルミホイルを敷くべきだったと若干後悔した |
さんまの塩焼き同様、こちらも完全におまかせでできあがってしまう |
■しっとりした「蒸し野菜」を作る
水タンク、スチームと来れば「蒸しもの」だ。製品に興味をもったきっかけがにんじんの蒸しものだったこともあり、やはり試してみねばなるまい。そこで芽キャベツ、にんじん(皮付き)、ズッキーニ、ブロッコリー、カボチャを用意。ついでに安売りしていた鮭のかまもプラスしてみることにした。
この場合特に既存のメニューがあるわけではないので、標準メニューから「手動加熱」→「蒸し物」を選んだ。「蒸し野菜」というコースもあるが、その場合「青野菜」「根菜」「いも・かぼちゃ」からの選択になる。多種多様な食材が混合している場合は悩んでしまうのだ。どれを選ぶかはクックブックのメニューを参考に、似たような料理の手動加熱方法を参考にするとよい。
根菜、青野菜、かぼちゃ、魚といった材料をまとめて並べてみた | 「たっぷりの蒸気で蒸す」という「手動加熱」の「蒸し物」を選択 | メニューがあるわけではないので、時間は自分で指定する。仕上がりをみて延長もできるので安心 |
というわけで、今回は「蒸し物[強]」で20分加熱してみたところ、芽キャベツはやや硬めだったが、にんじんはしっとりとほどよい歯ごたえ。ブロッコリーとかぼちゃはホクホクで、ズッキーニはしっとり、鮭は肉がプルプルとした仕上がりになった。お湯を沸騰させるガスレンジの蒸し器と遜色ないしっとり感だ。これならガスレンジが埋まっているときも任せられるだろう。
完成した蒸し物。かぼちゃは色を見れば蒸し上がっているのが分かる | 鮭のかまは非常にジューシーだった | 芽キャベツはやや硬さが残った |
すっかり柔らかくなったブロッコリーとズッキーニ | かぼちゃや皮付きのにんじんは爪楊枝がスッと入り、甘くておいしい |
蒸し器のふたを開けたように、水蒸気がたっぷり |
■少量の「中華まん」を「スポットスチーム」であたためる
寒い季節の定番、中華まん。この中華まんの温めが意外と難しい。大量に温めるなら蒸し器を使ってもいいだろうが、2個程度では電子レンジを使いたくなる。しかしそのまま電子レンジで加熱すると表面が乾燥する。かといってラップで包むとしなしなになってくっついてしまうことがある。しかも中がやたら熱くなっているのに気づかず、かぶりついて歯茎をヤケドし、思い切り皮がむけてしまったという経験も……
ヘルシオには少量の中華まんを温めるのに最適な「スポットスチーム」という機能が搭載されているというので試してみた。「スポットスチーム」とは、少ない量をスピーディにしっとりと温めるという機能。少量のご飯、おこわ、シュウマイ、中華まん、総菜の缶詰、まんじゅうの温めに向いているというのだ。
水タンクには2のラインまでたっぷり水を入れてセット。中華まん2個をそのまま調理網の右端に乗せ、角皿ごとヘルシオの上段へ入れる。メニューから「ヘルシオあたため」の「スポットスチーム」を選び、クックブックの説明通りに仕上がりは「あつめ」を選択してスタートだ。(仕上がりの選び方については食品ごとにクックブックに記載されている)
調理網の右隅に並べるのが「スポットスチーム」のルール | 標準メニューの「ヘルシオあたため」から「スポットスチーム」を選択 | ここでもやはり角皿の位置をおしえてくれる |
指示通りヘルシオの上段にセット | クックブックによれば「仕上がり」は「あつめ」にするといいらしい |
できた中華まんは水っぽくもなく、ちょうど良い仕上がりで驚いた! 電子レンジで温めるよりしっとり感が長持ちし、蒸し器で温めるよりほんのわずかに水っぽさがないという、両者のちょうど中間程度の仕上がりである。過去に何度も歯茎にダメージを受けた身としては、この仕上がりはかなり嬉しい。
所要時間は10分だが、蒸し器でも8~10分とあるのであまり変わらないだろう。実はすでにリピート中の機能になっているのであった。
ヘルシオであたためた中華まん | 水っぽさはまったくない | 中までしっとりと温まっている |
少量でもふんわりと蒸し上がっている中華まん |
■天ぷらを「サックリあたため」てカロリーを抑える!
日常的な温めといえば、揚げ物の温め直しは外せない。ヘルシオの場合揚げ物用に「サックリあたため」というメニューが用意されているので試してみた。実はこれ、衣をカラッとさせながら、ついでに油を落としてカロリーを抑えられるという効果もあるのだ。
そこで天ぷらを購入し、「ヘルシオあたため」の「サックリあたため」に用意された専用メニュー「天ぷら」であたため直してみた。一人前なら25kcalダウンするという。
スーパーで売られていたなす、かき揚げ、イカの天ぷら | かき揚げも少々時間が経過して、しんなりした状態 |
ヘルシオで温めた天ぷらはやや焦げ目がつき、サックリというよりは、カリカリに近い状態だった。仕上がりは標準状態だったが、衣がぎゅっと締まったような硬めの歯ごたえだ。もしかしたら好みが分かれるかもしれない。
「ヘルシオあたため」の「サックリあたため」を選択 | しっかり「天ぷら」が用意されている | カロリーは約25kcal減少するという |
保存状態が「常温冷蔵」か「冷凍」によって変わるらしい | うっすら焦げ目のついた温め終わった天ぷら。後から気づいたのだが、クックブックによれば、かき揚げは焦げやすいので「手動加熱」での加熱がお勧めとのことだ | イカの天ぷらもこんがり |
油がかなり落ちているのが分かる | 衣がカリカリになった天ぷら |
気になったのはとにかく時間がかかる点である。クックブックにも「電子レンジ加熱に比べて時間がかかります」とある。フライの温め機能をもつオーブントースターで数分のところが、ヘルシオの「スポットスチーム」は倍くらいかかるのだ。一応残りが10分以下になるとお知らせしてくれるようだが、そこからカウントダウンはかなり長く感じられる。そば、うどんなどと合わせたいときは、カウントダウンが始まってから茹ではじめるなど、時間配分を考えて調理したほうがいいだろう。
角皿には大量の油が流れ出ていた。オーブントースターなどでも油は残るが、それを上回る量である。それだけカロリーが抑えられたと思うと嬉しい。とことんカロリーを抑えたい方にはお勧めのあたため機能だ。
ちなみに、ヘルシオで作った「鶏のから揚げ」を「サックリあたため」すると、確かにサックリとあたたまるのだが、さらに塩分と脂分が落ちるためか、味としてはかなり物足りなくなる気がした。
油を落としながら温められた天ぷら。かき揚げは焦げてしまう。箸を入れると、サックリというよりはザクっとした感じがする |
■レトルトカレーと冷凍ご飯のあたため、蒸し卵が同時にできる!
ここからは同時調理に関してのご紹介である。ヘルシオのレシピを見ていて非常に面白いと思ったのは「そんなことまでしちゃうの?」というようなメニューだ。その1つがこれからご紹介するレトルトカレーの温めである。
レトルトカレーの温めはどうするかなどともはや説明の必要もないと思われるが、鍋にお湯を沸かしてその中に入れ、5分程度沸騰させるだけである。ゆで卵が欲しければ一緒に茹でてしまえばよい。ご飯の温めが必要な場合は、レンジのおまかせなどを活用しているだろう。
それがヘルシオでは、レトルト食品の温めメニュー「レトルト食品(カレー、パスタソース)」まで用意されており、1枚の調理網の上に全部載せて温められてしまうのである。レトルトカレーはパックのまま、冷凍ご飯はラップを敷いてその上に乗せ、生卵も網の上に乗せるだけだ。パックのままのカレーや生卵など、通常のレンジあたためなら間違いなくNGである。手動の場合「蒸し物[強]」ということなので、レトルトカレーをパックのまま蒸しているというわけだ。
冷凍した玄米ご飯と、レトルトのグリーンカレー、生卵を温める | 卵とレトルトカレーはそのまま調理網の上に。冷凍ご飯は取り出してラップの上に乗せる |
約14分後、レトルトカレーはしっかり温められており、卵もゆで卵になっていた。冷凍ご飯は高さがあったため、中に一部だけ冷たい部分が残ったが、それ以外は問題なく温められていた。
メニューから「レトルト食品」を選ぶ。 | 冷凍ご飯のときは、仕上がりは「しっかり」 | 試してみると、加熱中はふたの裏を水が流星のごとく流れていった。水タンクの水は「2」まで必要なこともあり、かなりの水を使っているようだ |
庫内が見えないほどの大量の水蒸気で蒸している |
あたため直後の様子 | ご飯はできるだけ平らになるようにする | ゆで卵付きグリーンカレーの完成 |
別々に作るほうが時間的には短くてすみそうな気もするのだが……鍋やガスコンロがなくても、水とヘルシオさえあれば! ということなのだろう。ちなみに「ゆで卵」というメニューもしっかり用意されているほか、パスタを茹でながら缶詰のソースを同時に温めるなんてことも可能だ。
■ウォーターグリルでトースト、ベーコン巻き、目玉焼きを同時に作る!
レトルトカレーと冷凍ご飯を温め、ゆで卵を同時に作れることで驚いていたら、今度はトーストとアスパラのベーコン巻きと目玉焼きが同時にできるというメニューを発見! タイプとしてはレトルトカレーが蒸し物であるのに対し、トーストは焼き物に近い。どんなことになるのか興味が沸いた。
何よりもヘルシオサイズのオーブンレンジで、トーストができるのも珍しいではないか。普通は大きすぎるせいでトースト機能がついていないか、あっても長時間予熱が必要だったりするため、おのずとトースターやオーブントースターを併用することになるのだ。
調理には自家製パンを使い、トースト2枚、目玉焼き1個、アスパラのベーコン巻き2人前を作ってみることにした。
クックブックの指示通り、半分に切ったベーコンで1/3にカットしたアスパラ1本分をまき、爪楊枝で固定。アルミケースの中に2個ずつならべ、同じくアルミケースに生卵を入れる。すべてを角皿に並べ、自動/健康サポートメニューキーで「セットメニュー」の「トースト&ベーコン巻き&目玉焼き」を選択した。
用意した材料を角皿の上に直接並べてゆく | 「トースト&ベーコン巻き&目玉焼き」というストレートなメニューを選択 | 角皿を中段にセット |
約13分後、ヘルシオを開けて見るとトーストとおかずが見事同時に完成! アスパラガスはほどよい柔らかさで、ベーコンの油分と塩味だけで十分食べられる。卵もいい具合に調理されている。どちらも油を使っていないことを忘れてはならない。
気になるトーストは身が締まったような仕上がり。表はこんがりしているが裏は白い。トースターやオーブントースターで焼くよりもやや硬い印象だ。天ぷらの温めで感じた食感と似ている。しかししっかりトーストだ。
「トースト&ベーコン巻き&目玉焼き」ができあがり | トーストの表面は割と焦げ目がつく | 残念ながら角皿に接する裏側は白いままだ |
トーストの仕上がりに若干の疑問は抱きつつも、角皿1枚で3種類が同時に調理できることに驚いた。普通ならトースターとフライパンを使ってせわしなく動かねばならない。ヘルシオでは入れたら13分待つだけで、洗い物も最小限だ。忙しい朝にありがたいかもしれない。
お皿に盛りつければ朝食メニューが完成。胡椒があるとさらにGOOD | 目玉焼きもいい具合。今回はハムを省略したので、白身がアルミカップにくっつき気味に |
■トーストの仕上がりを比較する
ヘルシオで作ったトーストの仕上がりが通常のトーストとどの程度違うのか興味を持ったので、1枚はヘルシオ、もう1枚はオーブントースター(NBG-120)で焼いて違いを比べてみることにした。使用したパンはパナソニックのホームベーカリー「SD-BM102」で作っている。
試したのはスライスした自家製パン2枚 | 1枚はヘルシオへ。トーストだけ作る場合は調理網を用いる | トーストにはメニューの「トースト&ベーコン巻き&目玉焼き」を使用する |
常温保存のパン1枚では、オーブントースターは2分30秒だが、ヘルシオの場合約12分かかった。仕上がりはどちらも同じように見えるが、食感は明らかに異なっていた。
まず焼き色だが、オーブントースターでは両面に焦げ目がつくが、ヘルシオでは片面だけとなっている。オーブントースターでは全体がふんわりしつつも表面がカリッとしているが、ヘルシオでは凝縮したような硬さが見られた。食べたときも、オーブントースターではザクッとした歯ごたえとともに粗めのカスが出るのに対し、ヘルシオではバキッと凝縮したイメージだ。
左がオーブントースター、右がヘルシオ | 裏側を比較する。焦げ目がついているのがオーブントースター | ちぎった様子 |
トーストそのものはヘルシオでもできないことはない。不味くはないし、同時調理でまとめて済ませるなどの目的がある場合はヘルシオのほうが便利だろう。しかし、トーストそのものをじっくり味わいたいのであれば、専用のトースターを用意したほうが素早くおいしく食べられるのではないか、というのが結論だ。
左がオーブントースター、右がヘルシオで焼いたパン。硬さの違いが音とキメに現れた |
前回、今回とご紹介したのは、クックブックに掲載されたレシピのほんの一例にすぎない。ヘルシオと聞くと蒸し物系のイメージを抱く方も多いようだが、お茶碗でご飯を炊きながら、煮物などのおかずを作れたり、パーティ用の豪華な料理が一気に作れるなど、まだまだ驚きのメニューが用意されているのだ。アレンジできるようになれば可能性はさらに広がるだろう。
最終回となる次回は、これまでの使用感などをまとめてみたい。調理に使われた大量の水がどうなるのかも合わせてお伝えする予定だ。
2009年11月25日 00:00
「長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です。(編集部)