カデーニャ
第7回:マウスのスマートホームキットで空気の汚れを自動検知して清浄! 【家じゅうまるごとIoT化計画!】
2018年6月26日 08:00
戸建てへの引越しを機に「自宅のあらゆる場所をIoT化する!」という連載企画。今回は家の中を簡単にスマートホーム化できるというマウスコンピュータのスターターキットを試してみました。
昨今、家の中をIoT化できる製品はさまざまなメーカーから販売されていますが、1台で何でもできる、というものはあまりありません。多くの製品は1つの機能に特化しているため、私のように家のあらゆるところをIoT化するためには、やりたいことの数だけ製品を用意する必要があります……。
ですが、IoTハウスの基本機能の実現のために必要なものが一通り揃っており、しかも2万円台で購入できるという「mouse スマートホーム スターターキット」の存在を知り、ちょうど私が持っていないセンサーが揃っているということで、早速導入してみることにしました!
スマートホーム化を簡単に始められるスターターキット
「mouse スマートホーム スターターキット」は、その名の通りマウスコンピューターが販売する、スマートホームを始めるための製品がセットになったものです。コンセントの電源オンオフをコントロールできるスマートプラグ、点灯・消灯をコントロールできるスマートLEDライト、人の動きを検出するモーションセンサー、窓やドアの開閉を検知するドアセンサー、これら製品の連携に加えてエアコンやテレビのコントロール機能を搭載したルームハブの合計5つがセットになっていて、自宅のスマートホーム化を簡単に始めることができます。
我が家のように猫を飼っていると、猫の毛(特にけだまさんは長毛種のため抜け毛が多い)や猫のトイレの細かい砂が舞っていたりと空気の汚れが気になります。今回はスターターキットのほか、別売りのPM2.5センサーとスマート空気清浄機をお借りしており、まずはPM2.5センサーとスマート空気清浄機から使ってみることにしました。
1週間のPM2.5の値と空気清浄機の稼働状況をスマートフォンアプリで確認
これまでも海外に行くときはPM2.5の値が気になり、PM2.5の数値が掲載されているウェブサイトをチェックしていたのですが、実際のセンサーで測ってみるのは初めて。我が家の空気が東京とはいえ異常値を示さないとは言えないので、緊張しながらセンサーを設置し、しばらくを過ごしました。
アプリでは連携した機器と、センサ値がリアルタイムで見られるほか、1日単位で過去1週間分のデータをグラフで見ることができます。
PM2.5の値は、PM2.5センサーのLEDライトで良好かどうかを示してくれるので、毎回アプリを開いて確認しなくても、視覚的に「あ、大丈夫だな」と分かります。設置してすぐは気になって毎日アプリで確認したとしても、そのうち忘れてしまいそうなので、在宅時に目につくところに置いておくことにしました。
しばらく計測してみたところ、東京都でもPM2.5は安全圏のようで、2カ月間ずっと青色のまま。先日香港へ旅行に行った際にもPM2.5を測定してみたのですが、こちらもやはり安全圏のようでした!
外出先から遠隔操作できる空気清浄機。単体性能も優秀
もう1つのスマート空気清浄機は、タイマーを設定して自動で起動させるのはもちろん(これは普通の空気清浄機でもできますね)、ルームハブとBluetoothで接続することで、外出先から遠隔でオンオフすることもできます。誰かを家に呼ぶとき、家に到着する少し前に空気清浄機をオンにして部屋の空気をキレイにしておく、というような使い方ができそうです。
この空気清浄機ですが、単体の機能としても優れものです。フィルターは空気中の小さい粒子を捕集してくれる「HEPAフィルタ」を使っていて、そのほかにも除菌効果があるUVライトやマイナスイオンといった機能も搭載しています(個人的にマイナスイオンの効果は信じていませんが)。私がこれまで使っていたのは除湿機と空気清浄機が一体になったものなのですが、フィルターに関してはこちらのスマート空気清浄機のほうが優秀でした。これならけだまさんの毛はもちろん、春になったら花粉も取り除いてくれそう!
まだ今のところ出番はありませんが、フィルター交換サインもアプリに通知が来るそうなので、忘れずに対応することができ便利そうです。
「スマートシナリオ」の便利な利用方法を模索中
この空気洗浄機は、PM2.5センサーと連携し、センサーで検出した空気の状態に合わせて動作する「スマートシナリオ」にも対応しており、アプリで簡単に設定可能です。幸い我が家のPM2.5の値は危険な値ではなさそうですし、これまでの人生で空気清浄機を外出先からつけたいと思ったこともないのですが、このスマートシナリオを使って「万一PM2.5の値が良好でなくなったら、空気清浄機を自動でONにする」というシナリオを設定してみました。危険を未然に防いでもらえるならありがたい!
しかし、実は導入から2カ月経った今でも、PM2.5の値をトリガーに空気清浄機が発動したことはありません。万が一のときは安心ですが、もう少し閾値の種類が選べると良いですよね。ホコリが増えたらとか、猫がトイレしたらとか、猫が毛づくろいした後とか…。
アプリの設定画面には、他にも色々なスマートシナリオの例が載っており、どのような制御を設定しようかと想像が膨らみます。
設定例の1つとして、「ドアが開いたことをドアセンサーが感知してLEDライトをつける」という(誰にでも考えつく)連携が紹介されていますが、我が家の利用シーンでは人感センサー付きライトで十分事足りるのです。これは暗いときに人が通ると20秒ついてくれるライトなのですが、なぜ私に必要なのかと言うと、今の家に引っ越したばかりの時、一戸建ての階段に慣れずに暗い階段を降りる途中で転んでしまい(1週間ほど脇腹が痛かった)、それからはわざわざスマホのライトで足元を照らしながら階段を降りていたのです。人感センサー付きライトをつけてからはその手間もなくなり便利です!
スマートシナリオや、スターターキットの便利な活用例は、また改めてご紹介したいと思います。
この記事は、2018年2月16日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。 |